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  • 海石榴さま

    こんにちは。

    必勝目指すなら、剣の腕を磨くという正攻法だけでは足りず、相手を研究し尽くさねばならぬ。武蔵はこのやり方で強敵に勝ち続けてきましたが、似たようなタイプの剣士はほかにもいたのでしょうか? それとも、このような手はこずるいととらえられ、敬遠されていたのでしょうか?

    作者からの返信

    戦国時代や江戸期を通じて、
    武蔵ほど相手の流派や太刀筋を研究した剣客は、
    まずいないと思います。
    特に佐々木小次郎は自分の技倆に溺れ、
    武蔵を侮っていたといわれますし、
    薩摩の示現流に至っては太刀筋の速さで、
    相手を斬撃し、防御の工夫がない剣術でした。
    相手を多少研究した剣士といえば、
    せいぜい思いつくのは神子上典膳くらいですね。
    武蔵のように根が臆病な人間は、
    最初から剣士になろうとは思いませんしね。

  • 海石榴さま

    こんにちは。

    元服前の少年を総大将にすえてくるとは、吉岡一門の狙いは何だったのでしょう? これもまた。彼ら独特の様式美なのでしょうか?

    即座に京を離れる武蔵のやり方は抜け目ないですね。

    作者からの返信

    この時代、合戦の総大将はその家の当主でしたが、
    死亡している場合は、家督を継ぐ嫡男が担いました。
    それは、年齢を問いません。
    総大将になって相手に勝利をおさめれば、
    嫡男が敵を倒したということになり、
    一門一族からの求心力が高まります。

  • 海石榴さま

    こんにちは。

    遅刻してじらし、名を呼び捨てて激昂させ、冷静な判断を失わせたところで勝負を挑む。正統な対決はしきたりや美を重んじますが、勝てば良いと開き直ったものが現れれば、とたんに様式美など形骸化し、むしろ足手まといとなりますね。

    「臆病な者ほど必死で考えるものある」

    考え、考えて、生き残るための道を嗅ぎ当てているあたり、やはり只者ではないですね。

    作者からの返信

    人生は近くから見れば悲劇、
    遠くから見れば喜劇といわれます。
    武蔵の人生も然りです。
    おそらく武蔵も時々、自分自身で
    「何やっているんだか」
    と思いながらも、その迷いを振り切り、
    のるかそるかの勝負に
    突き進んでいったのだと思います。
    生き残るために必死で考えながら。

  • 第2話 ど田舎に生まれてへの応援コメント

    海石榴さま

    こんにちは。

    武蔵、子供ですでに180センチ超えとは、当時の人たちにとってぎょっとするほどの大男だったのでしょうね。

    兵法勝負で相手を打ち殺し、村人に恐れ忌避されるようになると、田舎はこれだからどうしようもないと蔑む。なかなかぶっ飛んだ人柄ですね。

    作者からの返信

    武蔵は子供の頃、父の無二斎から虐待的な兵法指導を受け、
    性格が加虐的になります。
    また、当時の社会的風潮の一つとして「立身出世」という欲望があり、
    武蔵は出世欲のない平凡な人を蔑む傾向がありました。
    この二つの性格的志向が、武蔵を形づくったものと思われます。

  • 第1話 ろくでもない父親への応援コメント

    海石榴さま

    こんにちは。

    宮本武蔵か、ふむふむ、とタイトル頁のタグを見ると「田舎コンプレックス/出世欲のかたまり/天才のいやらしさ/一歩間違えば狂人」。これにぐぐっと引き付けられました。

    作者からの返信

    こんにちは。
    武蔵を従来とは違う切り口で書いてみました。
    求道者のイメージが強いムサシも、
    書き方ひとつでこうなるというパターン提示です。
    (いつもお読みいただいて、ありがとうございます。)

  • とても人間臭い武蔵が表現されていて面白かったです。
    彼は三千石の富ではなく兵法者として三千石の評価が欲しかったのでしょうか。
    彼が無くなって後、五輪書が大きな評価を得ているのは皮肉なものですね。

    作者からの返信

    一介の兵法者としではなく、
    一軍を率いる武将として、
    立身出世したかったようです。
    武蔵は兵法者にならなければ、
    一流の軍学者や画家として名を馳せた
    かもしれません。

  • この話を読んでいて、実は一番気になっていたのは佐々木小次郎という男の存在でした。
    巌流島での決闘で死んだのか否か。仮に武蔵に負けたとして、その死因は何であったのか。六尺もの刀を振ることなどできたのか。そもそも、佐々木小次郎という男は存在していたのか。
    武蔵は幾人もの相手と剣を交えたはずなのでしょうが、どうしてこの佐々木小次郎という男との対決がピックアップされることが多いのでしょう。
    うーむ、謎は深まるばかりですね^^;

    作者からの返信

    佐々木小次郎は、映画やTVドラマで若いイケメン剣士として登場しますが、一説によると初老だったともいわれています。年齢、容姿はさておき、宮本武蔵との対決は、事実あったらしいです。

  • 世間一般的なイメージであろう「いささか粗野で豪快な剣豪・武蔵」あるいは「求道者・武蔵」。
    それらとは違う、臆病で、だからこそ慎重で、そして三千石を求めるほどに自尊心の強い「人間・武蔵」。
    楽しませていただきましたm(_ _)m

    作者からの返信

    武蔵を演じた俳優は多彩です。
    豪快に演じたのはき三船敏郎、
    粗野に演じたのは萬屋錦之助、
    求道者に近かったのは上川隆也、
    といったところでしょうか。
    でも生身の武蔵はあんなに恰好よくなく、
    もっとドロドロしていたよう思います。
    風呂にも入りませんでしたしね。

  • 第1話 ろくでもない父親への応援コメント

    >御前試合で京の一流兵法者に勝ったというに、何の因果か落ちぶれて、ど田舎で屈折した日々を打ち過ごした末、根性まで腐りきっている
    無二斎自身は「俺は吉岡に勝ったんだぞ! その俺がなんでこんな……」とか思ってるんでしょうね。
    たぶん己を省みるということを知らなそう(偏見かな?)

    作者からの返信

    無二斎は恵まれぬ境遇に腐っていればよいのですが、
    あふれるほどの野望を持つ若者、上昇志向の武蔵にとって、
    こんな貧乏かつ片田舎の暮らしは辛かったと思います。
    承認欲求が強い武蔵は、この後も、苦しくも憂鬱な人生を歩みます。
    生身の「人間武蔵」を引き続き、お愉しみください。

  • 完結おめでとうございます。
    かっこよく、そしてかっこよくない、人間武蔵。仕官を求め、名誉を求め、足掻いて、老いて。なんで素敵なんだろう。
    見たことのない武蔵。ありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき、
    ありがとうございます。
    見果てぬ夢を追いかけて、
    夕陽が沈むまで向かっていくのも、
    いいかもしれませんね。

  •  報われない天才。
     世の中には、多いです。

     武蔵もそのおひとりだったのですね。

     タイムマシンが、作られたら、後の世で、最も有名な剣豪ですよと、お伝えしたいものです。

    作者からの返信

    幸い五輪書は、翻訳され、
    海外でも評価されていますから、
    もって瞑すべしなんでしょうね。

  • ありとあらゆる戦況をシュミレーションするのは勝利に奢るものではなく臆病で神経質な人なのでしょうね。そして、その力は実践で強さとして発揮される!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    武蔵の絵「枯木鳴鵙図」を見ても、
    いかにも武芸者らしい
    緊張感に満ちています。
    同時に、この絵からは、
    極度に神経質で繊細な人間しか描けない作品
    という印象をも受けます。
    武蔵はたぶん過敏な神経症タイプの
    人間だったのでしょうね。

  • 人を殺したくないと……仏像を彫ることで人の業を知った?

    作者からの返信

    果たし合いとはいえ、11歳の又七郎を殺害したのですから、相当、寝覚めが悪かったのでしょうね。武蔵も煩悩多き人の子です。

  • お邪魔します。突き詰めて本性を削り出すのは、剣のうえでも鑿なり絵筆のうえでも同じだったのでしょうね。武蔵像あまたあれど、こちらの、ちょっとにおう武蔵さまもとても素敵です。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    かっこいいだけの武蔵ではなく、
    生身の人間武蔵を描いていきたいと思います。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  • 世が世なら、心を穏やかにして仏師になっていたのかな?でもやはり剣の道を進んでこそ武蔵のような気もするな(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

    作者からの返信

    仏師や絵師でおさまりきらないほどの
    激しいものが心に渦巻いていたのでしょうね。
    たぶん。

  • 又七郎くん……11年の短い生涯が(⁠´⁠;⁠︵⁠;⁠`⁠)

    作者からの返信

    というより、吉岡一門って、どこかヌケていますよね。総大将の周りに、人員を多めに配置しておくのが基本だというのに、鉄砲隊や弓隊の配置に気を取られすぎて、油断!です。

  • 無名から脱却して悪名を広めては生きづらくはないのかしら?(⁠✿⁠☉⁠。⁠☉⁠)とか心配しちゃうけど、この時代にのし上がるにはこれしかないのかもとか思いました。

    作者からの返信

    ところが、この弱肉強食の戦国時代には、乱暴でも強いことが正義でした。歴史上の人物で、悪太郎なんていう名前がよく出てきますが、これは相当ヘビーな荒武者の証拠で、こうした呼び名にはリスペクトが込められていました。


  • 編集済

    はじめまして、内田ヨシキと申します。
    読み合い企画から参りました。

    素直に面白いです!
    宮本武蔵は幼い頃から伝記に始まり、時代劇や様々な漫画などで親しんできましたが、それらの思い出が蘇ってくるようです。

    1話1話が短くて読みやすく、他の媒体ではなかなか描かれない出世欲や自尊心の塊だった一面も出してくれていて、とても魅力的に感じます。

    そういえば、昨今のライトノベルでも「成り上がり物」は人気がありますし、実は宮本武蔵と相性の良いジャンルかもしれません。

    武蔵がこの先どのような道を歩むのか、だいたい知ってはいるものの、どのような観点でどのように描かれていくのか非常に楽しみです。

    今後も応援いたします。


    作者からの返信

    率直なご感想ありがとうございます。
    確かにラノベは成り上がり系主流ですね。
    海石榴ももう少しラノベ要素を取り入れて、
    軽めに書いた方がよいのかもしれません。
    ちょっと頑張ってみます。

  • 第2話 ど田舎に生まれてへの応援コメント

    はじまりの武蔵はこうだったんだろうなあ。目はギラギラして鼻息までも荒々しく、己れの力を自覚しても何者でもない自分に対しての優越感と劣等感が入り混じった精神状態。

    作者からの返信

    自己の天分を自覚し、なおかつ野望、野心に溢れた若者なら、こんな感じになりますよね。しかも、時は戦国。武蔵ならずとも風雲に乗じて立身出世を遂げたい若者がうじゃうじゃいたものと思われます。

  • 第2話 ど田舎に生まれてへの応援コメント

    殺しちゃった……人を人とも思わぬ所業、村人たちが怖がるのもわかるな。(⁠´⁠⊙⁠ω⁠⊙⁠`⁠)⁠!

    作者からの返信

    相手の有馬喜兵衛は、真剣で少年の武蔵と対峙しました。
    向こうも武蔵を殺す気、十分です。
    この場合は、兵法勝負となりますので、
    真剣を持った相手を殺すのは、やむを得ないことでしょう。
    変に手加減すると却って危険。殺らないと殺られます。


  • 編集済

    第1話 ろくでもない父親への応援コメント

    タグを拝見して「!?」となりました(笑)
    期待感しています!

    【追記】
    言葉足らずで本当に申し訳ありませんでした(。-人-。)💦
    宮本武蔵に対する一般的・普遍的なイメージに対して、タグが斬新で意外性があったので、とても興味をひかれ、期待感が高まったという意味あいでした…
    もしもご不快に感じられましたら、本当に申し訳ありませんでした。心から深くお詫び申し上げます。

    海石榴先生の作品は、読み手の関心をグッと引きつけるフックが素晴らしく、今回のタグにも、その魅力を感じました!
    もちろん、お話にも冒頭から惹きこまれています。続きを楽しみに拝読させていただきます。
    心からの謝罪と尊敬をこめて…こぼねサワー拝

    作者からの返信

    タグ、もしかして違和感ありました?

    【追記】
    何も不快に感じておりません。ただ少し変だったのかな、と思ったまでで、お気遣いなさらないでください。
    確かに「剣の求道者」といわれた武蔵にしては、意外なタグだったかもしれませんね。今後とも、スーパーマンではなく、等身大の「人間武蔵」をお愉しみいただければと思います。

    編集済
  • 第1話 ろくでもない父親への応援コメント

    武蔵って立身出世には疎いイメージでしたが、払拭されました!

    作者からの返信

    武蔵って、大将首でもとって出世するかと、関ヶ原の合戦に参陣(豊臣方につき敗走)。晩年にも、最後のチャンスとばかりに弟子を引きつれて天草の乱
    に参陣(キリシタン側の投石により負傷リタイア)など、手柄を立てて大名にまでのし上がる気マンマンだったのです。