第6話 少年、同期の配信を見る②

「すごく見やすい配信だったな。これが配信慣れしている人ってことなのかな。詩乃さんの配信もそろそろ始まるし、準備は中断っと」


僕も台本とかあれば、緊張せずにうまく話せると思うんだけど……用意してなかったなぁ。そもそもどういう書き方をすればいいかわからないや。


***


「おはつ~ネムだよ。今日は初配信やってくよ~というわけで、タグ決めとかめんどくさいから運営さんに決めてもらったよ~」


竹多詩乃ことネムは、白髪のぼさぼさミドルヘアーでぱじゃまにでも使っていそうなジャージを着ている。



『ゆるい感じだ~』

『おはつ~』

『ねむそう』

『決めさせてもらえないだと……』

『祭りがー』


「うん、ねむいよ~まぁタグはね~ねむいネム配信中zzzに決まったよ~」


「でも、リスナーの名前はちゃんと考えろって言われたからなんかある~」



『適当だな』

『なんか俺も眠くなる』

『運営のセンスが……』

『ネムのまくらとか』

『お前の欲が出てねぇかそれ』


「ん、まぁネムのまくらでいいよ~だってねむいしー」


『選ばれたー』

『本当に適当だ』

『俺たちはまくらだった』


「終わりたいんだけどーダメって言われてたから、仕方ないFPSでもやろうかなーあ、プロフィールだすの忘れてた……ほぃ」



ネム


20歳 大学生ゲーマー


寝ることが大好きでいつも寝てるかゲームをしている大学生。平気で床や壁、人にもたれかかってでも寝る。寝坊常習犯で単位がかなり危ういが、テストの点数はいい天才タイプである。


好きなもの

寝れる場所、ゲーム


嫌いなもの

寝れない場所


スタッフから

重要な話をしようとしてるのに寝ないでください。頼みます、というかせめてちゃんと来てください(どうしようもならないので)あと社員の椅子で寝ないでください。作業ができません。



『まぁVラインだしな』

『ロールプレイではなかった』

『運営さんご愁傷さまです』


「じゃ、やらなくちゃいけないことは終わったしFPSするぞ~」


このあとめちゃくちゃゲームした。


___


作者からのコメント

なんか人にもたれかかって寝るキャラって良くないすか、そういう気持ちで生まれたのがネムです。でも、姉崎カネより薄いような……まぁなにかしらがあるかもね。


修正あったら教えてくれると、作者がマジで喜びます!

添削って大変なんですよね。








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