話し合い

ナンパされてるギャルを助けたら、お礼がしたいと言われ断ったのにそれを拒否され、しかもそのギャルがクラスメイトで隣の席の清楚な生徒会長だった、なんてことが現実で起こると思っている人は世界に何人いるだろうか。99%の人が起こるわけがないと思っているだろう。俺もその1人だった。起こるわけがないと思っていたんだ。

 

今日体験したことが起こらなかったら。


俺は今日、上記のことを全て体験した。これは夢じゃないかと思って頬を何度もつねったがその度に痛みが発生してこれが現実だと思い知らされた。


結論


どうしてこうなった?


いやまぁ助けたのは俺だがそれが知り合いだなんて思わないし、ましてや隣の席のやつだなんて思わないんだよ!


…とまあ俺が混乱している横で俺に助けられたギャルー野沢優奈ーはスズッとラーメンを啜っている。

そう、俺たちは今俺が行く予定だったラーメン屋に来ている。


ギャルでもラーメン食べるんだなぁ…


「ねぇ、竹村くんさ、今『ギャルでもラーメン食べるのか…』みたいな失礼なこと考えてない?」


ギクッ…


「その顔は図星みたいだね」


野沢さんはハァーとため息をついた。


「あのねぇ、ギャルはラーメンを食べては行けないみたいな決まりはないし、好きなものくらい食べさせてくれって感じなんだけど」


「な、なんかすまん…」


「別にいいけど。それで、どうするの?」


「どうするって何を?」


「お礼よ!お!れ!い!どうすんの?」


あぁ、そうだった。そのためにここに2人できたんだよな…どうすっかな…


「あ、えっちなのはなしね」


「するかよ」


「あら、そう?健全な男子はそういうのが好きだと思ってたけど」


「俺は興味ないね」


「そう。それで?何がいいの?」


「俺はいらないって言ったはずだが」


「それじゃ私の気が済まないって言ってるでしょ!ほら、成績優秀で美少女の私にお願いできるのよ?なんかないの?」


なんでこいつはこんなに俺にお願いさせたがってんだよ…でもそうだなぁ…成績優秀って言うのなら…


「なぁ、俺に数学教えてくれないか?」

〜〜〜〜

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