七日になると必ず、彼の思いとは正反対の出来事が起きてしまう。

主人公は何とも不思議な特徴の持ち主。毎月七日になると、彼の思ったこととは正反対のことが起きるのです。
例えば、晴れていてほしいと思えば雨が降る、彼が学校に行こうと思うと何かが起こり行けなくなる。

そんな主人公に、またもや巡ってきたある七日のこと。
主人公は雨宿りに入った喫茶店で、見知らぬ男性に話しかけられ、またしても主人公の「思わぬ」方向に物語は進んでいきます。


個人的には、なかなか厄介な特徴であると思いました。
頭では思ったことと正反対になると分かっていても、やっぱり天気が良いときには反射的にこのまま晴れていてほしいと思うものでしょうから。
でも、主人公にとって、この不思議な特徴が良いものであると彼自身が思える時が来たら良いな、と拝読しながら考えました。

もちろん、彼がそう思う場合、七日以外の日でないと困るのですが。