やがて時代も求めるだろう。この甘々の極限を――

 甘い……といったら、皆は何を浮かぶだろうか。砂糖か? チョコか? あるいは果実か? たが、このような『甘さ』にはそれぞれ個性があると思う。砂糖は単純な甘味が、チョコは舌に染みつくようなねっとりとした甘さが。

 そしてこの小説はというと、その『甘さの個性』をバランス良く組み合わせて作っては彩った一種のパフェのように、甘々の極限を創り出している。
 更に、ただ甘いだけでなく、過去の辛いシーンやヒロインが泣いてしまうシーンなども取り入れられている事で、より一層甘さを引き立たせている。

 これほど完璧な甘々小説を見た事があるだろうか? これからの時代はきっと……いや、必ずこの甘さを求めるだろう。
 

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