負の二乗

 裏の裏は表。そんな言葉遊びを思い出す本作、善良な人間は辛うじて難を逃れそうでない人間はそうでなくなる。

 虚実がひっくり返った瞬間に善悪の審判が明確になるのがカタルシスといえよう。

 必読本作。