クラスメイトの地味子は俺に嫉妬されたい

misama

第一話 

 俺こと椎名琥珀は現在授業中にもかかわらず教室の窓から外をぼぉ~っと眺めていた。

 決して授業が嫌いというわけでわない、ただこの授業の内容を授業の始まる5分前に教科書をさらぁ~と読んで全て理解してしまったからである。


 学校にいる間はずっとこれの繰り返しだ、こんなことをしていると俺のことをよく思わない人がいても不思議ではないがそこのところはうまく対処している。


 普通にすれば100点を取るのも簡単なところを態と2問か3問ミスることによって学年10位以内に入るまでも1位を取らないようにしてきた。


 一方、先生とは、普段から気を利かせたコミュニケーションをとることによって授業中ぼんやりしていても大目に見てもらっている。


 

 ある日の朝の会のホームルームでクラスの委員会を決めることになった。とは言っても自分が進行をするわけでもなくただ座っているだけだ。


 始めは先生が進行をして学級委員長を男女1人ずつ決めることになった。女子の方は、どんな時でも笑顔でクラスのみんなから信頼のある美空菫になり、男子の方は、男女ともに分け隔てなく接することのできる九重士道に決まった。


 そこからはこの2人の進行のもと委員会決めが進められた。自分は特にやりたい委員会も無かったので去年と同じ図書委員会にした。


 女子はもう決まっているみたいだ。その女子は三つ編み眼鏡で暗いオーラを出している神宮寺結愛だった。


 たしか去年は別のクラスの図書委員だったような………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る