私は生と死の中で静止している

夜。

第1話「私」について。

私は天才でも優秀でも何者でもない。特に何の才もなく、世間では私の代わりは山ほどいると思う。昔は何かしらで1番になりたい!得意な事は何だろうと子供ながらに必死で考えていたが、大人になるにつれて1番などに興味がなくなってしまった。全くなくなったと言えば嘘になる。今だってこうして小説家きどりで書いてていつかは本を出したいなと淡い期待を抱いている。ただ期待をすればするほど1番から遠ざかってる気がした。子供の頃は1番を取れば凄いとか目立てるとか単純な気持ちだったが、現実はそうではない。例え何かで1番を取ったとしても、別の視点からみれば私より凄い人、才能がある人は腐るほどいる。どんなに頑張っても上には上がいるし、そもそも1番の定義もよくわからなくなってきた。それからか自分の心が生と死を意識し始めた。生きたい、死にたいとかというより、煙のようにフッと消えた方がいいのでは。このよくわからない気持ちを持ち続けて生きていく意味はあるのか?など。

考えたらキリがないし考えるだけムダという人もいるだろう。ただ人間ほど無駄な事を考えてストレスなどを抱えて生きている生き物は他にいないと思う。動物は本能的に嫌だ、危険と感じたら逃げるのに人間は逃げずにどうしたら良いかと立ち向かう。私の場合立ち向かい続けた結果がコレだ。自分が生きてるのか死んでるのか時が静止したような感覚だ。

物理的には生きているが頭の中では死んでるのと同じなのでは?と頭によぎる事が増えた。

何だか暗い話と思ってしまった方にはすまないが、私はごく平凡な家庭で育ってそれなりに幸せな環境で育った。衣食住にも困らず、毎日暖かい布団で眠れている。毎日の食事に困っている人と比べたらとても幸せな事だと思う。

ただ自分より辛い人や困ってる人と比べていたらキリがないと思う。1番と一緒で誰かと比べる限り自分を追い詰めてる気がする。じゃあ比べなければ良いと簡単な解決策があるが、簡単なことほどやってみると難しいと大人になるとつくづく感じる。いつからか生きる意味や、死んだらどうなるなど考えても答えが出ない事を考え続けるようになった。それを考えてる間は時間が止まったような感じになる。たまに自分以外の人は自分のような感覚を持ってるのか、もしかしたらモブで私が主人公なのかなど頭の中がお花畑な考えにもなる。人生はみんなが主人公という言葉を聞くが、私は主人公なのだろうか?こんな凡人が主人公の世界聞いた事はないし、何も成し遂げてない。何か成し遂げなきゃいけないのか?と聞かれるとそうではないが…一応主人公なら何か一つくらい才があっても良いのではと思ったり。私の頭の中は常に変な考えでいっぱいだ。黒猫はみたら不吉と言うが、私は黒が好きだし猫も好きだから不吉どころかハッピーな気持ちになる。両親は世間体を凄く気にする人だが世間体が私に何かをしてくれた事はあったか?など。尽きない疑問を考え続けたりした結果、生きるのに少し疲れ死とは何だろうという考えに至る。これが今の「私」だ。


こんなに長々と拙い文を読んでくれたそこのあなたにはとても感謝している。感謝ついでに何か意見などあればぜひ聞かせて欲しい。

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