推ししかかたんじゃ済まないレベルの、とりあえずなんかすごいアレです。

いやーーーーーーーーーーこれはヤバイ。
とんでもない。とにかくフルスロットルで勝ちに来たな!? と思いました。

作者が今までどれだけこの業界に課金したか、界隈にどっぷりずっぷり浸かって観察してきたかが如実にわかる醜態成(誤字に非ず)。 
アイドルオタクと呼ばれる人種(性別女性のほう)のエゲツなさ、口の悪さを情け容赦なく書き切って叩き切る。中の人間でなければこれは書けない。

界隈外のわたしなんぞからしたら捧腹絶倒ホラーである。

タイトルにある「害悪」とは、エゴと顕示欲と認知欲と純愛とをこれでもか! これでもか! と叩きつけ捏ね上げた結果生成され、推しのデビューと引退の輪廻転生に生かされたり死んだりしながら界隈を祭り上げるミラクルの主成分なのだと、ひじょーーーーによく分かる。

まず用語説明が無理なく丁寧ですっと入ってくる。
それから脳内映像化が余裕すぎる。
題材としてシェアをとる事が数値としてイメージできる強みがある。

何より、「賢い」とは何か、がきちんと昇華されている。これがとんでもない。
賢さに対する説得力が高すぎる。

こんなんトップを取るだろうし、メディア化もしやすかろうし、作者はこの結果の収入でまた推しに課金していくんだろうなと想像がつく。

あ、本作の感想ですか?
最後ちょっとエモくていいですよ。

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