やっぱり好きだなあ。

どうか一読してください。
さっと読めば、五分もかからないかもしれません。
そうして、これくらいなら自分でも書けるかも、と思ってみてください。筆を執ってみてください。

そうして、きちんと絶望してみてください。
この方の作品群の、至高の切なさは、初期から連綿と表現され続けています。一朝一夕で真似ることはできません(当然です)。

さて、犬と人間の物語です。物語とは、一連の時の経過を表現することの側面があるでしょう。凝縮されたソレを、たっぷりと味わってください。技巧と切なさを同居させることは、並大抵の技術ではありません。

私はこの作品を、モノカキの指南書とした方が良いとさえ思います。たいへん貴重です。
これくらい書けば伝わりますか。さあ、いま筆を執ったモノカキの皆さん、どうか読んでください。

好きな作家なのです。個人的な感想では、あまり魅力が伝わらないかもしれません。ごめんなさい。