活力

 私のいる県には『良心市』なるものがある。道端に、野菜や果物を詰めた袋と代金を入れる箱だけが置いてあるものだ。人間は一切いない。箱はあくまで単なる箱で、乾電池一個使わない。つまり、買う人間の良心に任せ、金を箱にいれたら応分の商品を買って持ち帰るという仕組みである。たまに泥棒がでるが、おおむねうまく機能している。

 などということを長々書くとは、つまり、私も疲れているのだろう。

 必読本作。