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  • Sense of Crisis at That Timeへの応援コメント

    災害は突然に、誰にでも訪れる。だけど、自分に起こるとは思っていない。
    そういうバイアスがあるからこそ、日々を平穏に生きられるけど、行き過ぎれば適切な判断が出来ず……ということもありますね。
    最後の下りは、詐欺が思い浮かびました。
    防災意識は常日頃から高かったお爺さんも、自分が犯罪に遭うことは「まさか」という意識だったのかもしれません。

    この後の二人がどうしたか、どういう関係になったか。気になります。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    実は何年か前、身内が危うく大金を渡しそうになりました。警察がお出ましになり、そのまま「騙された振りをして受け子逮捕作戦」になったんですが、勘付かれたのか相手は現れずに終わりました。金は無事でもクヤシイ!

    ご多聞に漏れず「どうして騙されるんだろね」と言っていたのに、電話の相手が息子ではない事に気付かなかった母……いつ騙されてもおかしくないと不安がる方がよっぽど安全かと思いますが、災害時に何処まで冷静に対処出来るかというのも考えてしまいます。

  • Sense of Crisis at That Timeへの応援コメント

    ご存知かどうかわかりませんが、あたしは三陸の生まれ育ちで、「てんでんこ」という教えをずっと子供の頃から教えられて生きてきました。この、ご老人の心中にあった、津波の際は自身の身を最優先、というまさにその通りの教えです。

    現代では、もしかしたら馴染まない考えになってしまっているのかもしれないと、ちらりと思ったりしました。
    ともすれば、身を挺して誰かを助けることが美談で正義で…ひょっとしたらてんでんこの教えは非難される対象なのではないかと……。

    ですが、この教えは、津波で全てを失ってきた人たちが生み出したぎりぎりの生存術だと思います。結果的にそうすることが、全体の生存率を上げるという。

    災害にまつわるお話が読みたくなって拝見しました。示唆にとんだ物語だと思います✨

    ちょっと気になったというか、もしかして、と思ってしまったのが……
    最後の、孫のお金の話
    もしかして、詐欺でこの青年受け子だったりしないよね?と心配になってしまいました💦

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    「てんでんこ」は震災の時に知りました。これより先に家を建てるな、みたいな碑もあるのだとか。僕は当時、関東のビルの上階に居て死の恐怖を感じました。刑法には「緊急避難」という価値判断がありますが、道義的にどうなんだというのは付き纏うかも知れません。

    この掌編を書くきっかけは、二つの事を感じたからでした。災害後に「善良な市民の尊い命」のエピソードが語られるけれど、被災者の中には町内の嫌われ者や犯罪者も居たかも知れない、という事。

    もう一つは、大きな災害が同時に襲う可能性もあるのでは、という事。地震+津波+原発事故もそうですけど、犯罪の最中に災害が起これば被害者も加害者も等しく被災者――後は推して知るべしという事で。