始・学園編 2&3 C分岐 派生 途中

立ち上がった月城さん


彼女を見て

本田「…勿論 この程度で へばって動けなくなってるとは 最初から 思ってないよ」上から目線で


月城「…本田先輩は まだ余裕が 御ありのようですね その右腕で?」少し挑発でも したかの ように


本田「……」

本田「…言い方に 何か棘があるね これは教育が

必要かな? それとも飼主である 朝凪さんの躾(教育)が悪い からなのかな? フフフフ」


月城「…お嬢様は 関係ないので その名前を軽々しく 口には出さないで 頂けますか?」


本田「ああ 怖い そんな顔で 睨まない方がイイよ

お人形さんみたいに可愛いらしい その顔が台無しに なっちゃうからね フフフ」


月城「ああ その減らず口 いい加減に 聞き飽きてきました……」そう言い 彼女は側頭部を押さえていた左手を離し 少し深呼吸をすると


バサッ


彼女の背中から鳥の様な羽根?

真っ白な大きな翼が生え それを その場で大きく

1度羽ばたいてみせた それは まるで相手を威嚇

でも するかのように


本田「………まさか!?」

本田「…明石さんが 見ているこの場で そのチカラ 見せちゃうんだ… やってくれたね ツキシロさ…」


本田さんが そう 言い終わる前に


え?


速すぎて あたしの目には 何も映らなかった?

一瞬で 彼女が 本田さんの真後ろまでワープでも

したかの ようにしか… まったくもって動きが見えなくて…


その翼の生えた月城さんに まだ背後を取られた

コトにさえ 本田さんは気付いてないようで 先程まで彼女が居た方向を見つめたまま


その状態の本田さんに 彼女の右脚から放たれ 強烈な一撃(キック)が 折れている右腕に


バチコーン


炸裂すると


「うぎゃぁぁあああ」

本田さんの凄まじい悲痛な叫び声が屋上に木霊する


「…なるほど 今の悲鳴は… 常人の人の痛みを感じれる感情くらいは まだ残っているみたいで… 少し安心しましたよ 本田先輩」


「…… ぁ゛ぁ゛… ッ … ハァハァ や やってくれたね…」ギロリ


本田「まさか… イニシアチブを取ってくるような

攻撃をしてくるだなんて… ハァハァ それを予見することの 出来なかった… 私も… まだまだ ツメが甘いのかな…」右腕の肘の辺りを押さえつつ そんな捨て台詞じみたコトを言っている最中


本田さんの 制服の右腕部分が 赤黒く染まり

指先を伝って 血が


ポタ ポタ


垂れ落ち それが屋上の地面の上を濡らし その場をドス黒い 血の色に染めていく… 多分折れている骨が皮膚を突き破ったのであろう


あたしは 本田さんのさっきの悲痛な叫び そして 今 目の前の光景が リンクし 滴る血の色に吐気を催して口元を手で押さえている


月城「油断のし過ぎでは ありませんか?」


本田「…… ハァ ハハハ そうかもね… 褒めてあげるよ 月城さん でも 私に 死合い で 勝とうなんて 思うのならまだ 100万年以上は 足りてないね」ギロ


月城「… また 減らず口を…」ゾクリ


本田「ホントは 貴方だって 解ってるんでしょ?場数の違い… 生きた年月… 格の違いを… 私は痛覚を無効にする手段を まだ獲得していない… ただそれだけに過ぎない」そう言いきったところで


本田さんの目元が一瞬 赤く光ったかと思ったら


月城さん 彼女の背中から生えている?白い左翼が

部分的に 赤く 血の色に染まった


そして

月城「… ッ うぐ ッ …」声が漏れる


本田「今のが… 見えなかったの? さっき あんなに速く動けていたのに それにも関わらず? 少しオカシイ気もするけど… ううん… さっきのが目で追えない程の速さなのではなく… それと似た 別の何かだったのかな…


あ あと… それ ホントに生えてるみたいだね その翼が… どんな原理で動いてるとか知らないし 別の何かの物質だと 私なりには考えていたのだけど… 少し違っていたみたいで それは それで嬉しい誤算ではあったかな そこにもダメージが通ると言う意味ではね」ニコり


……

…こ この戦い は もう この世のそれではない…

つ 翼が… ち 血が… これは あたしが好きな

アニメや映画の架空や空想上の世界の話で現実

離れし過ぎていた しかし目の前の現実を目の当たりにすると それを受け入れ信じる他ないのも 事実で


ただ 一体 誰が 味方で 誰が 敵なのか?

どちらが正義でどちらが悪なのか?

それすら 理解が出来ていなくて

何か戦う理由があるのなら一体

何が その原因なのだろうか?


の 脳ミソ た 助けて〜


脳ミソ(…あたしちゃんシリアスなパートでは僕は基本的にお払い箱だから… 呼んだらだめだよ…)


でも…


脳ミソ(…今の僕達には 見守るコトしか出来ない… でも まあ あたしちゃんが そんなに不安なら 僕も一緒に 最後まで この結末を見届けて あげるよ)


脳ミソ…


あたし と 脳ミソ の 会話は速く この間およそ 2秒


そして 次回に 続く


脳ミソ(え? あたしちゃん! これ今回で終わらないとか僕は 聞いてないからね *`Д´*)ノ)


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