第2話 イケニエ【ASMR】/なぜか捕鯨船の甲板で縛られて…

○捕鯨船甲板・昼

   #気づくと、甲板のクレーンに縛られて海上に釣られている主人公。

   #ざっぱ~んと波の音。

   #巨大な船がきしむ音。


「覚悟はいい?」


   #詞は船長のような格好をしている。

   #絢辻さん!? という主人公。


「だから、船の上では船長と呼んで、といつも言ってるでしょう?」

「なんの船かって……捕鯨船に決まってるじゃない。」

「何を寝ぼけてるの? そんなだから、獲物を見失うのよ!」


   #ピシッ! と短いムチを自分の手で叩く詞。


「今度獲物を見失ったら、身体を張って責任を取ってもらうって言ったわよね?」

「そしてあなたはレーダーから目を離した。」

「このままじゃ燃料代も稼げない。」

「丘に帰ることはできないのはわかるでしょ?」


   #もちろんわかる、と主人公。


「さっすが海の男 分かってくれてうれしいわ。」


   #主人公から離れて遠くでクレーンを操作する船員に指示する。


「クレーンをおろしなさい!」


   #クレーンが下がる動作音。


「(わざとらしく)あたしを捕まえた人だもの、きっとクジラも捕まえられるわよ。」

「だから……餌になってあたしを助けて!」

「大丈夫、骨は拾ってあげるわ。」


「ま、回収できたらだけど。それじゃ、がんばってね~!」


   #ざばぁんと海面に沈む音&ごぼごぼごぼ……と海の底へ沈んでいく音。


《第3話へ続く》


★mimicle(ミミクル)にて配信中★

『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.6 絢辻詞編』(CV・名塚佳織、CV・佐藤利奈)

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