鬼塚、京都にいる

『鬼塚さんが京都に⁉︎』

 伊万里は驚いた。

『そうなんだよ!投稿見てよ!』

 そう返事をしたのは伊万里の弟の雪之丞だ。

 伊万里は京都にゴールデンウィークの間1人旅に行っている雪之丞から鬼塚が京都にいる事を知らされた。


 遡る事10分前、伊万里のスマホに雪之丞からLINEが来た。

『鬼塚さん、京都にいる』

 これを見た伊万里は本郷と一華を呼び、3人でスマホの画面を見た。

 伊万里が

『どういう事?』

『鬼塚さんが京都に⁉︎』

 そう返事をした。

『そうなんだよ!投稿見てよ!』

 雪之丞はリンクを送り、それを伊万里がタップした。

 開いてみるとTwitterだった。Twitterのツイートには、

『京都に牛鬼いる!』

『やば!牛鬼!』

 などがあり、一緒にスーパーのビニール袋を持った牛鬼の写真があった。

「鬼塚さん⁉︎」

 本郷が驚いた。

「間違いない。鬼塚さんよ!」

 一華が画面を一生懸命見た。

『ありがとう。ユンちゃん!』

 そう伊万里は送るとLINEを閉じた。


「本郷さん、阿南さんどうしますか?鬼塚さん、京都に行きますか?」

 伊万里が言うと

「そうしたいけど、全員が行くと…」

 本郷は悩んだ。

「そうよね…」

 一華も悩んだ。

 3人は困り果てた。全員で行くと鬼塚が嫌がるかもしれない。それに鬼塚はメンタルがボロボロになっているかもしれない。

 すると、ドアをノックする音がし、開けるとゆりあとゆりあの両親、一春、一春の両親が立っていた。




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