決断

 幼い頃の罪悪感というのは、あれで一生つきまとう。もちろん、本人に責任がないものもあれば単なる勘違いというのもある。

 本作でのそれは、なかなかに重苦しい。主人公の良心が伝わるだけになおさら辛い。

 しかし、いつかはそうした気持ちを整理していかねばならぬ。最後のつとめを果たし、ぬいぐるみも本懐を遂げたことだろう。

 必読本作。