第28話:レテンポディダエ

チャプタ―1

ここは、神宮前である。

「あの瓦礫の中に?」

「ああ。五分以内に救助だ。」

「ちゃちゃっとね。」

「簡単に言わないで。」

チャプタ―2

ここは、ビルの六階である。

「ほう。銛か。」

「いかが致しましょう?」

「まあ、待て。この二人に行かせる。」

「レプリカとレテティーですね。」

「その通りだ。フハハハーッ。」

チャプター3

ここは、円山町である。

そこには、レプリカとレテティーが居た。

「クククッ。見下しの力を溜めるぞ。」

「人間だけよね。見下すというくだらない力は。」

レプリカとレテティーは、見下しの力を回収し始めた。

チャプタ―4

その頃、私達は、道具を揃えていた。

「これで、揃いました。」

「いつでも、行けるな。」

「足りない物も無しと。」

チャプタ―5

ここは、宇田川町である。

そこには、レプリカとレテティーが居た。

「この見下しの力をイヤホンに。」

レプリカは、アォフドレ獣「アォフドレイヤホン」を誕生させた。

「ヒャッホウ。耳が鳴るぜ。」

「こんなんで、良いの?」

「まあ、見てなって。」

チャプタ―6

私達は、松濤辺りを車に乗って走っていた。

「何か聞こえませんか?」

「妙に騒がしいな。」

「街が・・・。」

「行って来ます。」

「待て、銛-っ。行っちまったか。」

「止めようがないですね。」

チャプタ―7

アォフドレイヤホンは、街を破壊していた。

「ウワーッ。キャーッ。」

「俺様の声を聴けーっ。」

私は、そこへ辿り着いた。

「レテンチェンジ。」

私は、偉観救助士 銛に変身した。

「そこまでよ。」

「な、何者だ?」

「破壊から助ける救助士。偉観救助士 銛。任務遂行。」

「ヒトデナシ。」

アォフドレイヤホンは、十体ものヒトデナシを召喚した。

「アキーッ。」

「シュート。」

私は、ヒトデナシ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―8

「音幻衝。」

アォフドレイヤホンは、音を想像して術を放った。

「ウワーッ。」

「もっと上のハイレゾで。騒幻衝。」

アォフドレイヤホンは、騒音を想像して術を放った。

「どうにかして、防がないと。そうだ。」

私は、自分が音痴である事を思い出した。

「ド、レ、ミ、フ、ア、ラ、シ、ソ、ドゥオーッ。」

アォフドレイヤホンは、動けなくなった。

「何だ、その音程は?」

「レテンサーベル。斬幻衝。レテンエーアデスラッシュ。」

私は、アォフドレイヤホンを一刀両断した。

「ギャーッ。」

アォフドレイヤホンは、爆発して消え去った。

「任務完了。」

チャプタ―9

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「やるじゃない。破壊の砂。」

ティタニィーは、アォフドレイヤホンを蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「どうすれば、勝てるの?」

そこへ、巨大なカンガルーみたいなのがやって来た。

「我が名は、レテンポディダエ。」

「カンガルーが喋った?」

「さあ、早く、私に乗れ。」

「理解った。」

私は、レテンポディダエに飛び乗った。

チャプタ―10

「一回で仕留めてやる。騒幻衝。」

アォフドレイヤホンは、騒音を想像して術を放った。

「ウワーッ。」

「銛。行けるか?」

「ええ。いつでもOKです。」

「何を言っている? 音幻衝。」

アォフドレイヤホンは、音を想像して術を放ったが、全く通じなかった。

「何で?」

「レテンエーアデアッパー。」

レテンポディダエは、アォフドレイヤホンにフルパワーの拳を喰らわせた。

「ギャーッ。」

アォフドレイヤホンは、爆発して消え去った。

チャプタ―11

ここは、ビルの六階である。

「レプリカ。レテティー。」

「申し訳ございません。」

「あのような者が居たとは。」

「気にするな。次は、任せたぞ。」

「仰せのままに。」

レプリカとレテティーは、消えるように去って行った。

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