ぬいぐるみが生きている? 夢と現実の間で繰り広げられる不思議な物語。

作品の長さは短いですが、しおりとミミちゃんの関係性や豆本の秘密がうまく伝わっています。子供の頃に大切にしていたぬいぐるみが生きているという発想は、素晴らしいです。作者の想像力や表現力に感心します。

作品の雰囲気は夢と現実の境界が曖昧になっており、僕自身がいつの間にかぬいぐるみの世界にさまよっています。
最後のシーンでは、夢だったのか現実だったのかわからないまま終わっています。けれど、それが逆に作品の魅力になっています。

作品の言葉遣いはやさしくて親しみやすいです。ミミちゃんの話し方は子供っぽくてかわいらしいです。しおりの心情も細かく描写されており、彼女の気持ちに寄り添えます。

この作品を読んだ人は、自分のぬいぐるみにも話しかけてみたくなるかもしれません。ありがとうございました。