第19話大人の幸せという物



2021年9月


そう過去の話等を取り上げたがここで続く緊急事態宣言、漂う不安感満載な現在に一度戻ってみようと思う。


群馬県前橋市中心部

ここにyackはいる、マンション一棟の管理で空室を埋めており、もう一人自分より年上の管理人もそこに住んでいる。


yackと違い細かい事が得意なのでyackは助かっている。


この前橋という地は萩原朔太郎という詩人が生まれた地らしく、市街地には広瀬川、商店街飲み屋、車で行けばすぐ温泉すぐ山、東京までバスで一本2時間半



という立地である。


友人が訪ねて来たら酒を振る舞い部屋を貸し、他愛のない会話をして、次の日赤城山や伊香保温泉に行きまた飲んだりする。


東京という街みたいに殺伐とお金お金仕事仕事した会話をして、無機質に忙しく別れるという街では無い。


yack「こりゃ萩原朔太郎という詩人も生まれる環境だわな」


と柳の木が立ち並ぶ広瀬川を散歩しているとyackは一人でも呟くときがある。


時折友人が訪ねてきて温泉入って旨い酒飲むだけでyackは幸せだし結婚や子供、出世とかなんかどうでもいいやと考える事が多くなった。



セミリタイアやFIREな暮らしといえばそうかもしれない。

ただyackを訪ねる人は色々な人がいる


コロナで会社を首になりそう

生活保護を受けようとしてるがたらい回しにされている

今の勤め先給料低いから将来どうしようとか

会社を起業しようと思っている

FIREしたい、楽な生活したい

等など


草津の湯で効かぬのは恋の病だけ


という言葉があるが俺にはそんな効能無いなとyackは毎回温泉に連れて行くが現代社会の病は流石に温泉でも無理みたいだ。


余裕のある生活は仕事にも生きる

まず身体を壊しにくい

そしてyackの仕事は不動産業が故に大金かかる話も時折ある

刮目して物理的にも離れた目線で物事を判断できるし、東京に行こうと思えば行ける距離なので福岡にいるのと違い攻めることも出来る。


後、金目当ての人間が物理的に来なくなるのもある。

1階だとゴキブリは出てくるが5階からはそんな見なくなるのに似てる


昔から社長が熱海や軽井沢から新幹線通勤や、世田谷区や練馬区の離れた所に住む人が多いのも頷ける。


ただ今はネット社会、リモートワークとかもあるし、yackの実家みたいな環境でも家の中に仕事や娯楽が広げられる時代。


色々な可能性をこの魅力度ランキング最下位に近い群馬で広げられないかなと考えている

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