幻想的かつシュール

一行目の「ひふに墨を彫るみたいに、本の文字を私に染み込ませたい。」が実に見事。
一気に、その世界に入っていく。
しっとりとした文章で物語世界が構築され、不可思議な世界の住人となれます。
最後、おばあちゃん店長が出てくるあたりからシュールで、それもいい。
明治の香り漂う物語でした。