座敷童子

 妹は変わった奴だった。

「河童の友達がいる」

「昨晩、トイレに起きたらろくろ首が窓から覗いてた」

なんて事を毎日言う。

 都市伝説製造機と呼んで馬鹿にしてたけど、進学で上京して久しぶりに帰省した今なら、妹の言う事を信じられる。

「あれ、妹は?」


 母は答えた。

「何言ってるの? あなたは一人っ子よ」

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