第1話「最後の一人」

GM:サンドラがベルハルトの元に半ば押し掛け、早数日

最初は小間使いや買い出しの護衛などを任されていたものの

何をどうしたか、気づけばベルハルトの元でちょっとした雑用などをこなしていた


ベルハルト:「よし、今日はこんなもんかな。サンドラさん、これをあっちの棚、これは倉庫にしまってきてくれるかな?」


サンドラ:「おまかせあれ!ですわ!」


GM:手渡された資料を手にぱたぱたと動き回る小さな翠の少女。

本日の作業も日が暮れたところで切り上げとなった。


ベルハルト:「ごめんね、遅くなってしまって。…明日はお休みをもらってるから、どうしてもこれだけは終わらせておかなきゃいけなくてね。」


サンドラ:「あら!久しぶりのお休みですわね。明日は何かご予定がございまして?」


ベルハルト:「あー…まあ、よく分からない予定といえばよく分からないんだけど…明日、墓参りに行くんだ」


GM:ベルハルトはわずかに戸惑いつつも話す。どうやら誰かの命日というわけではないらしい


サンドラ:「おや。それはそれは。残念ながら私は神官ではないというか、むしろ操霊術士なのでご同伴は避けましょうか?」


サンドラ:「ちなみに信仰自体は水神ルーフェリア様ですわ。良い食事には良い水から、ですわ。」


ベルハルト:「うーん…いや、そうだな。サンドラさん、君さえよければ明日一緒に来てくれないかな?」


サンドラ:「ええ、それはもちろん。私で良ければ。」


ベルハルト:「良かった。ありがとう」


サンドラ:「それで、どなたのお墓参りで?」


ベルハルト:「そうだなぁ…父さんの墓参り、らしいけど……。」


サンドラ:「なんとも要領を得ませんわね。」


ベルハルト:「これ、兄さんに頼まれたんだよね。それも例の迷宮の話と一緒に。行けば分かるからよろしくな!とだけ言って後は教えてくれなかったんだ。」


サンドラ:「なるほど。まぁ、行けばなるようになるのでしょう、きっと……。」


GM:お互い事情は分からずとも、翌日待ち合わせなどを決めて解散するのであった


???:「アイスコフィン解除まで…残り、24時間…」」


GM:翌日、街の適当な場所で待ち合わせた二人は供える花を買いつつ墓地に向かった。来たからには、と祈りを捧げたり墓を洗ったり、甲斐甲斐しく手入れをする。


ベルハルト:「さて、墓参りはしたわけだけど……。」


サンドラ:「至って普通のお墓参りでございましたわね。」


GM:墓参りの手つきは以前台所での姿とは違い手慣れていた


サンドラ:「(普段からされているのかしら…?)」


ベルハルト:「全く兄さんってば…漠然としすぎてどういうことか分からないよ。」


???:『3…2…1…。タイマー終了。コールドスリープの終了と共にアイスコフィンを解除。扉を開きます。』


GM:謎の機械音声が墓のどこからかなったと思えば直後、手入れをしていた墓の隣の土が勢いよく吹き飛んでいく。土煙舞う中その様な無機質な音声が墓場に響く。


???:『魔力残量残り僅か、スリープモードに移行します…それでは良き旅を』


ベルハルト:「!?!?!?」


サンドラ:「お下がりくださいまし!」


GM:即座に主を下げさせ、杖を手に戦闘態勢をとるサンドラ。


ベルハルト:「な、何……。」


サンドラ:「まさかアンデッド…!?」


GM:土煙がおさまり、視界が開けると、先程まで平らだったはずの地面に穴が開き、その中には物言わぬ棺桶が鎮座している。…いや、これは棺桶なのだろうか?


イザベラ:「んー…よく寝たぁ…って、ぺっ、ぺつ、土が口の中に…」


GM:棺桶の中からさらに別の声が聞こえてくる。土煙が落ち着くとそこには土が吹き飛び露出した不思議な形の棺桶とその中から這い出てくる人の姿があった。


ベルハルト:「……!」


サンドラ:「ひ、ヒト?レブナント…?」


ベルハルト:「…い、いや…アンデッドじゃ…ない…?」


サンドラ:「アンデッドにしては意識がはっきりしているような……。」


イザベラ:「えーっと何でこんなところで寝てたんだっけ…あっれぇ?」


GM:無事棺桶から這い出ると、入っていた棺桶はマギスフィアのような形に変形し小さくなる。暫定不審者は二人を見るなりよくわからない質問を投げかけてくるだろう。


ベルハルト:「え、えっと、君……えっなにこれすごい」


イザベラ:「あっ、ちょうどいいところに人族!いまって何年何月何日?文明は滅んでない?」


サンドラ:「今は、そうですわね、〇〇年の4の月ですわ」


ベルハルト:「いいや、まあなんとかね。細々と繋がってるよ」


イザベラ:「お、ということはあれから文明は滅ばず続いてるってことね!」


サンドラ:「文明は、300年前にはアル・メナスが滅んでおりますが…。」


サンドラ:「一体あなた様はどちらの、いつの、どなたなのでしょうか…?」


イザベラ:「ざっと220年以上は寝てたってことか、うんうん。よく見たらあいつに似てる気がする。しっかり子孫に出迎えの連絡をしてくれていたのね。」


GM:ベルハルトの顔を見てなにか納得している不思議な女性。彼女は今から270年ほど前に生まれた、今は無き地方の名前を言うだろう。


サンドラ:「えっと、存じ上げないお国でございますわね…。」


イザベラ:「いやぁでもちょっと寝すぎたかな、魔力維持のために色々持ってかれてる…。」


自分の体の重さを確認しながら何やら確かめている様子


ベルハルト:「そうだね…220年前っていうと、復興とかで資料もめちゃくちゃになってしまっている時期だろうし…」


イザベラ:「あー、結構前の国だからねぇ、もう名前も変わっちゃったかぁ。あの頃はそりゃあもう大変でねぇ、蛮族も勢い凄かったし、人族の国は悉く疲弊してたし食べ物も全然無くてねぇ…。」


ベルハルト:「な、なんだろう、教科書で学んだことの生の声って不思議な感覚だね…」


サンドラ:「見たところ、まぁ寿命も含めてですが、ナイトメアの方ですわね?ベルハルト様のご先祖様と知古が?」


イザベラ:「って…なんか一方的に話しちゃってごめんね。私の名前は『イザベラ・M・サルヴァトーリ』220年前から今までずっと冬眠してたしがない冒険者よ。」


ベルハルト:「僕はベルハルト・デーニッツ。イザベラさんだね」


イザベラ:「名前でわかるかあれだけど、多分貴方の先祖『デーニッツ』とPTを組んでいたわ。」


ベルハルト:「ああ、その名前は知っているよ。家系図で見たことがある」


サンドラ:「なんと、冒険者。ご同輩でございましたか。いえ、私は駆け出しですから、同輩というには失礼ですわね。」


ベルハルト:「ふむ。イザベラさんはまさにここか、そうじゃなくてもそう遠くない場所の生まれかもしれないね」


イザベラ:「正直今の私、冒険者階位は2くらいの力しか残ってないっぽいから同輩でいいと思う。魔力維持に随分と吸われちゃったわ」


サンドラ:「なるほど、先ほどの魔動機ですわね?アレは?」


GM:そう言いながらベルハルトはイザベラが出てきた場所の墓石を示す。そこにはなんとイザベラの名前と共に享年が記されている。


サンドラ:「死んだことになってますけど?????」


ベルハルト:「…そうなんだよね。」


イザベラ:「はい?」


イザベラ:「うーん、まあ死んだも同然か、お墓にしちゃう方が管理も楽だし…でもなんか解せない。まあいいわ。ベルハルト君、とりあえずしばらく面倒よろしくね!」


ベルハルト:「なんだろう、最近こういうの多いな…」


サンドラ:「まぁ、私はほとんど押しかけでございますが、この場合はご先祖様の言伝なので…。」


ベルハルト:「まあ、僕のご先祖様の知り合いみたいだし、あとよく分からないけど兄さんが言ってたの多分これだし…無下にはできないよなぁ」


イザベラ:「さぁって、文明は発展してるようだし、いまはどんな食事があるのかしら、楽しみね。」


GM:そのまた数日後、同じような流れでもう一人来るとはこの時点ではまだ知る由もない


ベルハルト:「あー、そうだ。そろそろお昼だしお弁当食べる?二人分しかないから少し物足りないかもしれないけど」


ベルハルト:「…あ、これ買ってきたやつだから大丈夫だよ」


イザベラ:「久しく食事してないから少しで丁度いいわ。お弁当…いい響きね」


サンドラ:「私は結構ですわ。屋敷に戻ればいくらでも用意できますもの。お弁当は今回も私が用意しますと言ったのに。」


ベルハルト:「いや、着いてきてもらっている身だしね」


イザベラ:「それにしてもあいつの子孫はまーた短命の伴侶を捕まえて…血は争えないのねぇ」


サンドラ:「伴侶…?誰のことですの?」


イザベラ:「え?違うの?貴女のことだったんだけど」


サンドラ:「私は御厄介になっている美食家かつ駆け出し冒険者のサンドラですわ。アレサンドラ・T・ラミスと申します。」


イザベラ:「美食家!いいわね!私の時代は食べれるものは何でも食べていたから食にこだわれるなんて文明を感じる」


サンドラ:「私がこだわるのはレシピですわ!」


ベルハルト:「あれ、そうなんだ。完成品じゃないの?」


サンドラ:「そうですわよ。私、コックなどの技能は持ち合わせていませんもの。どんな食べにくい食材をも見事な食事に変えてみせる。それが私の美食道ですわ!付与術師と学者の知識と技能を全て美食に使用しておりますの!」


イザベラ:「えー、それいいわね。サンドラちゃんがいたら昔の冒険ももっと楽しかったかもしれないわね」


ベルハルト:「ふむ。それもそれでお願いした依頼には重要そう…か。あ、そうなると料理担当が」ぶつぶつ


サンドラ:「実は、御厄介になっている理由は、美食にまつわる迷宮の突破要員として誘いを受けたからでして。……悪くない人選では?ベルハルト様。」


イザベラ:「解体とかは得意なんだけどねぇ。いろんなものを捌いて焼いて食べてきたものよ」


ベルハルト:「確かに。食べられるものならなんとか食べていたイザベラさんと食べにくいものを食べやすくするサンドラさん…うん、いいかもしれない」


ベルハルト:「イザベラさん、起きてすぐで悪いんだけど、どうかな。珍しい食べ物が出るって迷宮があってね。その調査をしようと思ってるんだ。」


イザベラ:「あー、いいわよ。働かざるもの食うべからず。手伝えることならやりましょう」


サンドラ:「決まりですわね。どうやら他にも人は募集を掛けているようなので、顔合わせまでは装備やらの準備期間ですわ。」


ベルハルト:「よかった、ありがとう!…あとは料理人だなぁ…」全力で募集かけている


イザベラ:「あ、装備!おーい私の装備返して!」


魔動機:『…………。』


魔動機:『……………………。』


魔動機:『………………………………。』


サンドラ:「買いましょう。日銭稼ぎならいくらでもありますわ。」


イザベラ:「えぇ…そんなぁ…でもまあ、ゼロからスタートってことでいい機会かも?って吐き出すなら新米の頃の装備も出しなさいよケチー!」


魔動機:『…………ガシャ…ペイッ。』


GM:申し訳程度に変形し、冒険者セットを吐き出し、再び球形に戻る。…なんだろう。心なしかこんなもんでいいだろ、というふてぶてしさを感じる


サンドラ:「出てきましたわ……。」


イザベラ:「うわ、1100ガメルだけ入ってる」


サンドラ:「これまた年季の入った冒険者セットですわね…。ま、まぁ、1100ガメルもあれば一応整いますわ。」


ベルハルト:「まあ、買い物なんかはうちですればいいよ。……とりあえず、僕は墓守さんに報告してくるよ…うーんなんて言えばいいんだこんなの……。」


サンドラ:「死者が実は生きてました。でいいのでは?」


イザベラ:「お仕事の日までに色々買い物ね…」


GM:悪態をつきつつもどこか楽しそうな、いやどこか懐かしそうな表情をこぼすのであった


イザベラ:「土を埋めればどうせバレないわよ」


サンドラ:「まぁ。私の地元なんかは割とそうでしたわね。死人も少なくないので。隣にディルフラムがございますから……。」


ベルハルト:「僕の父さんの隣のお墓だよ黙っててばれた時の方が面倒だよ…。」


イザベラ:「大丈夫大丈夫、さっさと片付けてご飯にしましょう!」


GM:頭を抱えるベルハルトをよそに自分の墓穴を埋め始めるのであった。報告に行ったベルハルトが墓守を連れて戻ってくると、せっかく若いのがいるしと墓石の撤去の手伝いもすることになり。


GM:一行は夕空を見上げながら帰ることになるのであった。

墓地での衝撃的な出会いから数日。無事に料理人も見つかり、顔合わせ当日となった。


GM:3人+1匹はデーニッツ商会の談話室に集められていた


ベルハルト:「さて、改めて僕はベルハルト・デーニッツです。よろしく」


サンドラ:「アレサンドラ・T・ラミス。サンドラと呼ぶことをお勧めいたしますわ!全ての食材を美食に変えることが使命ですわ!」


カルネ:「カルネ・ブルーレアです。料理人?をやることになっt…りました!よろしくね!」


イザベラ:「イザベラ・M・サルヴァトーリ。解体なら任せて、とりあえず大抵のものは焼けば食べれるから!」


ベルハルト:「今回の依頼は迷宮の調査。珍しい食べ物が出るということだから、いくつかサンプルとして食材を持って帰ってきて欲しいんだ。」


サンドラ:「その場で食べてはなりませんの?」


イザベラ:「食材は鮮度が大事よ。」


カルネ:「持って帰るんd…ですね!毒見とかはしたほうがいーんでしょうか!」


ベルハルト:「食べられそうなら食べても構わないよ。ただ、その分余計に採ってきてほしい」


サンドラ:「毒も食らわば皿までですわ。」


イザベラ:「毒も死なない程度なら結構おいしいわよ」


カルネ:「いろんな種類がいい?それとも、美味しいやつをいっぱい?」


ベルハルト:「毒身についてだけど…してくれているほうが高く評価するつもりだよ。ただ、こっちで調査に回すこともできるから、危ないと思ったら無理しないでね」


カルネ:「はい!」


サンドラ:「毒物であっても問題なかった場合は?」


ベルハルト:「それと、これはあんまり考えたくないけど…君たちが食べて尽きるくらいの量しかないならそれを報告してくれれば食べてしまってもいいよ」


カルネ:「なるほど。」


ベルハルト:「その時は一緒に行くテールに何が採れたかだけ報告してほしい。」


カルネ:「はぁい。」


ベルハルト:「まあ…量がないなら売れないからね。」


サンドラ:「アンチボディは必須ですわね。」


ベルハルト:「で、問題ない毒……うーん…。とりあえず、それも報告してもらっていいかな……。もしかしたら強い毒じゃなければ解毒できるかもしれないし……。」


サンドラ:「なるほど。解毒法の模索も報酬に入ると。」


カルネ:「毒があるものほど美味しいよ!いっぱい食べたら死んじゃうけど」


イザベラ:「内臓の捌き方でビリビリが変わった記憶が…」


テール:「食の通って自称してる人がそう言ってポックリ行くのボク!何度か見ました!あ、危ないですよ!!」


サンドラ:「なんのためのアンチボディですの?」


イザベラ:「鍛え方が足りないんじゃない?」


カルネ:「危なくても、それが命を救われた対価だし。しかたないかなぁって」


ベルハルト:「とりあえず、この迷宮の食べ物を一事業にできるか、というところの調査だからとにかく情報が欲しいんだ。とりあえず、調査を続けるか判断できる程度に情報やモノを集めてほしい。その判断に、彼も一緒に行ってもらいます。」


テール:「はい!ボク、テールと申します!」


サンドラ:「おいしそうですわね。」


テール:「よろしくお願いします!えっ!ボ、ボクはわるいコボルドじゃないです……」


サンドラ:「あら、そうですの。残念ですわ。」


イザベラ:「コボルトが作るご飯は美味しいわよね。よろしくねテールくん。」


カルネ:「改めてよろしくお願いします!」


テール:「あ…ボクご飯作るの自体はあんまりできないんです……。」


イザベラ:「…ちなみにコボルトの肉は筋張っていた記憶があるわ(小声)」


カルネ:「ほえー。」


サンドラ:「ウルフとかもその傾向が強いらしいですわね。ミンチがいいかしら。」


テール:「人並程度くらいD……ヒェ……」アイシャの後ろに隠れる


イザベラ:「大丈夫大丈夫、人族側のコボルトは食べたことないから。」


カルネ:「とりあえず、頑張って料理します。」


アイシャ:「彼は商品開発において一目置かれているんです。売れるか売れないかは彼が判断してくれるでしょう。」


サンドラ:「では、揃いましたし、いざ向かいましょうか。」


テール:「が、がんばります…!」


サンドラ:「その前にテントと調理器具と保存食ですわ。餓死だけは死んでもお断りしますわ。」


カルネ:「じゃあ、がんばっていこー」


イザベラ:「現地調達でなんとかなるなる。さぁがんばっていきましょー」


ベルハルト:「迷宮の場所の地図と、あと一応情報をくれた冒険者からもらっている地図と…あと、迷宮までの道中の保存食はこっちで用意しているよ。あ、えーっと、そうだね。調理器具は持ってる?」


カルネ:「残金245G。テントは買えないけど保存食と調理器具くらいなら買えるよ!」


イザベラ:「70Gなら余ってるよ」


ベルハルト:「あー分かった、うん。前金で少し渡しておこうか。ちょっと待ってね…。」


テール:「ボクはテントとかは持ってます!あのは包丁と~鍋と~調味料と~。」


ベルハルト:「あぁ、おやじさんに持たせてもらったんだね。結構充実してそうだ。」


サンドラ:「これ(杖)で半殺しにします。」


カルネ:「これ(爪)で切ったりこれ(メイス)で叩いたり?」


テール:「え、えと、めんぼうとか…あ、ありますよ……?」


イザベラ:「これ(剣)でバラシて、これ(ナイフ)で切り分けかなぁ。」


GM:一行は数日テールが引く馬車に揺られ、迷宮を目指す。リリオの街を経由し、ヴィネルサムを横目に、さらに北へ。エフィネア大森林に差し掛かってすぐ、目的の場所に到着した。


GM:まだ浅い部分とはいえ、森の中。日差しは木々に遮られ薄暗い道を進んでいく。

枝や根に取られそうな馬車を何とか通していると、ふと広い場所に出た。


テール:「…あ。この辺り…ですね。みなさん!到着ですよ!」


カルネ:「んんー…っ。ついた!」


サンドラ:「ようやっとですわね。さぁ!私たちの美食道、究めますわよ!」


イザベラ:「おー!」


カルネ:「おー?」


テール:「話によると、この辺りに地下に続く洞窟?があるとか。えーっとですね…そこが入口みたいですよ。」


カルネ:「わかったよ!探せばいいんだね!」


テール:「はい!」


イザベラ:「久々だから見つけられるかなぁ。」


GM:探索判定目標値9


サンドラ:2D > 5 失敗


カルネ:2D6+1+2 > 11 成功


イザベラ:2D+1+2 > 8 失敗


イザベラ:「うーん、うーん?」


サンドラ:「何もわかりませんわ。野外探索はしたことがありませんの。」


カルネ:「んん-…こっち!あった!ここだよー?」


GM:ぴょこぴょこ跳ねるカルネが示す場所に皆が集まる。そこには木々や地形に紛れつつも、確かに洞窟の入口があった。


サンドラ:「とりあえず当面はこのあたりがキャンプ地ですわね。消耗品を買う程度の収穫はなくては。」


カルネ:「ここをキャンプ地とするー。」


テール:「この洞窟、すぐに下りになってますねぇ…転ばないようにしないと。」


イザベラ:「サクッと食材探しましょうか」


カルネ:「何が見つかるかなぁ」


サンドラ:「では、いよいよ探索の始まりですわね。楽しみですわ!」


テール:「あ!ボ、ボク、戦うのは無理ですから!その辺に隠れてますからね!…でも、地下なんですね…?この地図……地下には見えませんけど…」


カルネ:「そーゆうものなんじゃない?」


サンドラ:「魔剣の迷宮ですから。どんな地下が広がっていても驚きませんわ。」


GM:少しの疑問はあるものの、迷宮内へと踏み出すのであった


次回、迷宮探索開始!!

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