3名様 朝のひと時

今日も朝から仕込みだらけ

まぁ料理の仕事の9割は仕込みみたいなもんだし仕方ないよなぁ

これで何回同じこと考えたんだろう?わからん

これも性か

まぁいいや

「おつかれぇす」

「おはようございま~す。」

業者のかな

「これ今日の注文分ですね」

「うん。確かに。

今日道でも込んでたんです?

いつもより遅いですし」

「ああ、ほんとそうなんですよ。

道が混んでて、出るのが少しでも遅いとこれだからいやなんですよ。

ほんと」

「通勤ラッシュに巻き込まれやすい時間ですしねぇ

もう少し遅く来てもいいんですよ?朝に頼むの次の日の何ですし」

「まぁそうなんでしょうけど、一人で大変そうですしこのくらいはね?」

「ほんと、ありがとうございます。」

「いやいや、じゃぁこれで ほどほどにがんばってくださいねぇ」

「ははははは、それはお客さん次第ですね」

手を上げながら次の場所に向かっていくのを見送りながら

いま、苦笑いでもはりついてんだろうなぁ 







あと一時間か、準備も終わったし少し休憩するか

コーヒーコーヒーっと


窓際にすわりいれたてのコーヒーを飲む。

うん この時間まさに至福

窓の外には、仕事に向かうギルド職員たちと防具と武器を身に着けた冒険者たち

なんか いいなこれ


からんからん

うん? 誰だ?

「マスターおはよう!」

「おう おはようさん

今日平日だけど学校は?」


「卒業式だから、午後からなの!」

相変わらず元気のいい少年だ。

この子はギルド受付で常連の加奈さんの息子さんだ。

来年というか来年度から中学生だとか、素直に育ったなぁ

「そうかそうか

それなら祝いだな、何か食べたいものあるかい?」

「いいの!でもお金もってないや」

「いい、いい気にすんなおじさんからのプレゼントだ」

「ほんと!やったぁー

ん~と それじゃ~ ビーフシチューがいいなぁ」

「了解 ならカウンターでも座ってなさい」

さて 始めますか



「はーいどうぞ」」

「ありがとう! いただきまーす!」

うーん おいしそうに食べるねぇ。いいことだ。うんうん。


今日もはじまるな

気張っていこう!



そうそう 加奈さんに連絡しなきゃ

ギルドでいいか 

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