三原色
君が寂しいと言う時に見ている
私の裏にあるもの
早く抱きしめて欲しいな
そうすれば
前後に分散した層状の私が
圧縮されてひとつになるかも
不確定な髪の騒めきが
平均値で捕捉される
その愛おしい斟酌のクセが
いつまで経っても抜けないのは
多重な焦点から私を追撃する
君の猜疑のせいだよ
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