反抗期の詩

ブランコに乗ったら足が地面につかなかったので

そのとき、

私は地球にいませんでした


ですから地球の作用に則って

地面に引っ張られたりする

いわれもありません


浮かれたい人ばかりです


ジャングルジムに登る人も

高層マンションに住む人も


言わば好奇心なのです

ちょっと脱出したいのです


この大地はあまりに強く

いつも無口でやさしいので


反抗したくなったのです

本当にただそれだけです

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る