第4話

 金城太尉はしやりようで搬送されてゆく。

 金城太尉はまんしんそうきゆう窿りゆうを仰視する。

 そうきゆうではミカエル相手にの操縦するキュウビのキツネたちがとうじようしている。教国軍は一軍事工業地帯にたいしててん使ミカエルのみならず大天使アークエンジェル数機を投入してきた。金城大尉はぜいせいする。あきらかに新潟市へ『天罰』をくださんとする様子じゃないか。爆撃天使よりも機動性のたかい局地戦闘天使のアークエンジェルは森羅万象を反射する白銀のつるぎをもってミカエルに喰らいついていた四柱のキュウビのキツネをきようらんとうの勢力できりさいていった。あるキツネは脇腹から桃色の大腸を露呈しあるキツネははくどうする心臓を一撃にされてきゆう窿りゆうから墜落していった。九五式小型乗用車から天空をはるかしていた金城大尉は部隊の全滅を認識してそうぼうをつむった。みんなありがとう。ここが『ふるさと』ではないやつもいたのに。いな。部隊は全滅したわけではない。

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