応援コメント

第7話 最初の激突③」への応援コメント

  •  御作、最新話まで拝読させていただきました。

     一話一話の内容を凝縮してテンポ良く物語を進めている点がたいへん読みやすいです。
     そして、この世界がWWI後、どのような歴史を辿ったのかが気になります。

     ただし一方で、歴史を研究している身からすると不可解な描写があり、どうしても気になってしまいます。
     第2話にてメリーランド級のワシントンが廃艦とならずに竣工しているとなると、ワシントン海軍軍縮条約がそもそも成立していなかったことになります。
     しかし作中では条約の批准がなされていた描写があり、軍縮条約が成立したことになります。そうだとすればワシントンの廃艦は免れませんし、レキシントン級が空母に改装されることも考えにくいです。
     その後に各国が条約を廃棄した描写が存在しますが、批准により条約が成立した時点でワシントンは廃艦となるわけですから、生き残っていることは条約が批准して成立したことが暗示されている描写と矛盾します。
     最初から軍縮条約が成立しなかったという描写の方が、本来は自然であると愚考いたします。

     また、米艦隊が最初からマーシャル諸島メジュロ環礁に集結していますが、マーシャル諸島はWWI後に日本の委任統治領となっています。ラバウルに英軍基地があるということは、国際連盟による委任統治条項が史実通りに成立したと考えられますから、やはり不自然な印象を受けます。
     その他、ソロモンにも米軍の航空基地があることが作中で示されていますが、ソロモン諸島は本来、WWIの結果に関係なくイギリスの植民地です。
     そしてオーストラリアは日英同盟期から日本の南下を恐れており、英連邦からの離脱を図ってかえってイギリスの庇護を失うような政策を選ぶとはなかなか考えにくいところです。

     細々としたことを申し上げてしまって申し訳ありませんが、もう少し史実という土台を抑えた上で物語を構成した方が、読者の側としても納得のいく歴史改変小説になるのではないかと思います。

     このあたりの歴史改変をどう作中で説明されるのか、注目して参りたいと思います。
     

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「もう少し史実という土台を抑えた上で物語を構成した方が、読者の側としても納得のいく歴史改変小説になるのではないか」という三笠様の意見非常にごもっともです。

    これから作品を更新していく中で、素人なりに世界線の説明を少しずつしていきたいと思いますので、応援宜しくお願いします。

    霊凰より