第16話 爆砕槌
「はろはろー☆ ナイアルラちゃんだよ」
うわ出た。
地味に夜食を狙っているのではないかというタイミングで念話を仕掛けてくるの、本当に謎である。
「今日はね~、これ! 【爆砕槌】!」
なんかメカメカしい戦闘用のハンマーのイメージが送られてきた。
普通の武器でびっくりしている。
いや、普通と言うにはちょっとあまりにもSFかファンタジーか、という見た目だが。
「これはねー、なんと! 殴ったものが爆弾になるの!」
……。
殴ったら爆弾に?
いや、普通は殴ったらものすごい爆発するとかそういうやつでは?
「ううん、爆弾になるよー☆」
そういう能力者かなにかか。
殴られたらそれで終わり、爆発してデッドエンド。
恐ろしい武器だ。
「……?」
いや、こいつ、なにか他のことを考えてやがるな?
「殴ったものならなんでも爆弾になるよー☆」
あー……はいはい。
だいたいわかった。
地面だな?
「せいかーい☆ なんと! 爆弾化の範囲がー特に制限ない☆」
ヤバい。
「っていってもひとつなぎのものじゃないと爆弾にならないんだけどね☆ うまく当てれば大陸のプレートを爆弾にできるよ☆」
ナチュラルに滅ぼそうとしてくるこの邪神。
「で、欲しい?」
いらん。
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