人の子、赤鬼の心をつゆ知らず

彩霞

主要人物一覧

みつる——当作品の主人公。薬屋「葵堂」の養子。年齢は約19歳。旭村に住む。



あかね——旭村あさひむらから二番目に近い、「鷹山ようざん」という山に住む半鬼。父が赤鬼で、母が人間。面倒見がいいが、家族と離れ離れになった過去がある。年齢は約20歳。赤い髪に、褐色の肌をしている。瞳は深紅。



沙羅さら——茜と同じく鷹山に住む。人間。どういう経緯か分からないが、半妖の血を飲んでしまったために、暴走することがある。これを抑えるために、葵堂の充が呼ばれた。年齢は約13歳。半妖の血の影響で白い髪をしている。



*時子——充の養母。現在夫の修は旅に出て家兼店にはいないため、実質彼女が葵堂を切り盛りしている。薬のことになると深い知識を持ち、治療にも素早い判断ができるが、人とのコミュニケーションでは「分かっている」と思いがちなのか、説明が欠けることがある。充はその被害者の一人。



おさむ——充の養父。現在旅に出ていて店にはいない。充の過去の話に登場する。



るい——充の義兄。薬草を調達するため、あまり家にいない。しかし、充が鷹山に通うという知らせを受け家兼店に戻り、店の手伝いをしている。忙しいようで、充とは入れ違いになることが多い。年齢約26歳。



風流ふうりゅう——鷹山に住む半妖。吹き消しの妖怪と人間の男の間に生まれた子。しかし、事情があって家族とは離れ離れになり、ここに住む。茜のことは好きだが、沙羅のことは嫌っている。年齢約17歳。



銀星ぎんせい——鷹山に住む半妖。犬の妖怪と人間の間に生まれた子。謎が多いが、強いらしい。また、沙羅が飲んだ半妖の血は彼の物とされている。あまりほかの半妖となれ合いはしていないが、充のことは気にかけている。犬耳に、目尻に紅の化粧が特徴の、きれいな白銀の髪をした少年。年齢不詳。



さくら——鷹山に出没する天狐。この世のものとは思えないほどの美貌を持つ。性別はないが、鷹山で大人になった充に出会ったときは男寄りの姿をしていた。変化する術を得意とし、よくこの力をほかの半妖たちにも貸してやっている。葵堂の人間をこよなく愛し、茜の父と仲が良かった模様。しかし、それ以外のことはまるで分からない謎の妖怪。



*お天道様——鷹山の山の主的存在……とされているもの。どういう存在なのかあまりよくわかっていない。ただ、茜と沙羅のこじれた関係には関心がある模様。



絳祐こうゆう——茜の父。優しい赤鬼。人間の女性を愛し、子どもができてからは村で天狐の化ける術(変化術)を借り、人間の姿で生活していた。しかし茜が13歳になったとき、術者が作った術にはまってしまい、それが原因で家族がバラバラになってしまう。天狐・桜の友でもあった。

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