第9話

「うわあぁぁぁあああっ!!」


山のてっぺんから転がり落ちる勢いで


「うわあぁぁぁあああっ!!」


すえのぼうはまだ泣き叫び、ハチたちから逃げていました


「あははっははっ!」


すえのぼうの背中でハチミツなめながら、キー太は大笑い




キー太は確かに、ハチミツをとってきました


たくさん、たくさん


花の蜜を集めるのにいそがしいミツバチたちから


ブンブン!

ブンブンブン!!

ブンブン、ブンブンッ!!!


だまって


「あいつにとってこいっていわれたんだよぅ」


見付かるとすぐ、キー太はすえのぼうを指さしたのです!


隠れて見ていたって、その大きすぎる体は隠しようがありませんでした




「ち、ちがう、ちがう! ちがうよっ!!」


ぬすっ人の声など、ハチたちは聞く耳持ちません


「キー太なんかを信用するんじゃなかったぁーーーーっ!」

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