4枚目 物書きの助手

 物書きの助手、筆記用具。筆記用具の中には様々な物がありますが、僕が特に好きなのはシャープペンです。PILOTのドクターグリップ(通称、ドクグリ?)。ドクターグリップは僕が学生の頃から使っている筆記具ですが、パソコンで小説を書いている今でも、小説のアイディアや勉強、日常の諸々を書き込むアイテムとして使っています。写真のこれは、今使っているドクターグリップです。

 

https://kakuyomu.jp/users/azybcxdvewg/news/16817330653918025556


 ドクターグリップは、グリップの持ち心地が良い。違うメーカーのシャープペンも書きやすいですが、それでもPILOTのドクグリは別格ですね。学生の頃は(お財布事情が今よりも寂しかった事もあり)、価格が五百円以上するシャープペンはやはり高級品です。毎月のお小遣いが三千円だった中学生には、文字通りの高級品だった。


 ドクターグリップを買う前は、百円のシャープペンで頑張っていました。それにTONBOの消しゴムにアルミ製の筆箱で頑張っていた。それが中学生のお財布に優しい、筆記用具の一式だったからです。筆箱の中に入れている定規や替え芯なども、「高級」とは言えない普通の物でした。


 が、それに転機が訪れる。周りの友達が(全員ではもちろん、ありませんが)ドクターグリップを使っている率が高くなると、自分も「それ」が欲しくなって……早い話が、ミーハーだったわけです。今はどうか分かりませんが、当時の僕は(たぶん)そう言う部分があったのでしょう。

 

 子供にはかなり痛い出費でしたが、「それ」が売っている店に行きました。そして、財布の中から千円札を出した。千円札のお釣りに五百円玉は、ありません。百円玉と十円玉と五円玉と一円玉のジャラジャラが帰ってくるだけです。それにレシートが付いて、店員さんの「ありがとうございました」が加わっただけでした。


 が、後悔はありません。それが「数週間くらいで壊れた(と思います)」としても、それを買った事はあまり悔しくなった(壊れたのは、とてもショックでしたが)。むしろ、ドクターグリップの沼らしき物にハマる前振りでした。これからどんなシャープペンを買っても、最後にはやっぱり戻ってしまう。


 恐ろしい、PILOT! そんな事をあれこれ思いながらも、今回の被写体にカチャリとしたのでした。この被写体に当たっている光は、逆光(正確には、半逆光ですが)です。逆光は被写体の向こう側から当たる光で、写真で使われる光の中では「最も難しい」と言われています。


 実際、僕も苦手です。逆光での撮影には、かなりのテクニックが要るようです。ただ、逆光撮りは凄い。上手い人の風景写真は大体、逆光です(たぶん)。逆光には写真の芸術性を上げる、幻想的にする効果があるので、風景撮影はもちろん、物撮りや食べ物などの撮影にも使えます。


 だから、凄く良いんですね。僕はまだ、その逆光が下手くそですが。少しずつ上手くなって、「いつか良い写真が撮れたら」と思います。

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