第11話 『深淵』

真っ暗な空間に飛ばされた俺は辺りを見渡すと辺り一面には暗闇が広がっていた。

暗闇は奥に奥にと続いており、その先には青い扉が存在していた。

青い扉を開けると暗闇が続いており、さらにその先には青い扉が存在していた。

青い扉をひらいて、また暗闇を歩いて、また青い扉を開くのを繰り返していると漆黒に塗り潰された扉が現れた、その黒い扉はまるでこの先には行ってはいけないと言うが如く俺の行く手を塞いでいた。

だが俺は黒い扉を押したり引っ張ったりして開けようとしてこの黒い扉が開かない事に気づいた。

なので俺はその黒い扉を拳で破壊して先に進んだ。

先に進むと今までとは打って変わって扉は存在せず、赤い鳥居が存在していた。

しかし、先に進めば進むほど赤い鳥居は徐々に徐々に黒い鳥居が増えていくのに対して空の色は黒から白に変わっていった。

そして最後の黒い鳥居をくぐると10本の黒い柱が存在する謎の空間に出た。

10本の黒い柱はある女性を取り囲む様に設置され、黒い柱からは黒い鎖が伸びており、その黒い鎖は女性に絡みつく様にして女性の動きを阻害している事がわかる。

そして女性が目を覚ますと俺を見て、『やっと此処に来てくれたんだね!』と微笑む様にして言ったのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る