第15話 アセンダント 私たちは安全か

アセンダントのロードが置かれている状況を観察すると、その人が置かれている状況が分かります。

苦しみを抱えて縮こまっている人の表示星は、魚のサインに入っている水星で示されるでしょうし、逆にさてやってやるぞという心持でいる人は、蠍のサインの最初に置かれた火星で示されるかもしれません。もちろんこれはたとえ話なので、いつもこのように示されるわけではありませんが、アセンダントのロードやアセンダントそのものが、私たちに何らかの事柄を教えてくれていることに間違いはありません。


アセンダントには、私たちが生きるために繋がるヒントのようなものが書かれています。そのアセンダントについての質問として上げられるのが、今の私が(もしくは私たちが)安心できる状況に置かれているかを問われるときです。


私たちが安全か?という質問には、「車を運転して遠くの目的地まで行くのだけど大丈夫だろうか?」や、「海外に夫と船で行くのだけれど道中無事かしら?」などが上げられます。

このような何か乗り物に乗ってどこかへ出かけるというときは、私や同行者が乗る乗り物も含めて1ハウスとして考えます。

また、自分以外の誰かについて尋ねる場合は、1ハウスの質問ではなくなります。自分と切り離して考えるときは、自分が対象の人物と同行しないときです。そういう時は1ハウスを使いません。自分以外の誰かが配偶者や恋人の時は7ハウス、友人であれば11ハウス、子供であれば5ハウスです。カレントと一緒に行動する人は、「私たち」の中に含まれますので1ハウスです。


私たちや私が安全かどうかは、まずはアセンダント、つまり1ハウスをよく観察してください。

1ハウスのカスプに、何の役割をもたない凶星が置かれていたりしたら、これは注意をしなければなりません。アセンダントがエッセンシャルディグニティーの悪い惑星からアスペクトされていないか確認してください。ドラゴンテイルが重なっていないかも観察しなくてはなりません。凶星はもちろんですが、惑星のエッセンシャルディグニティーが悪い状態や、惑星がドラゴンテイルとともにあるときは、潜在的に凶の作用をもたらします。もし表示星がぞのような状態にあるのならば、表示星で示される人物に危険が迫っている、もしくはすでにさらされているという表示です。

惑星以外にも、恒星の位置も確認します。もしそこに恒星アルゴルなど、悪い意味を持つ恒星があれば、それは良くない印です。何らかの危険が迫っている、もしくは今現在危険にさらされているのかもしれません。


1ハウスのカスプ以外にも、アセンダントのロードの観察も、とても重要となります。

アセンダントのロードが、エッセンシャルディグニティーの悪い惑星からアスペクトされていないか、必ず確認します。また、なんの役割を持たない火星や土星からのアスペクトがないか観察します。火星と土星は潜在的に凶の要素を持っています。これらの惑星から90度や180度でアスペクトされていたら、更に良くない表示となります。90度や180度は凶角ですので、良い影響はありません。

火星と土星の間に、アセンダントのロードや月が置かれているときも気を付けなければなりません。これは火星と土星によるビシージングといい、良くない表示です。何らかの悪しきことがその中で行われる、そんな表示です。2024年はまさに火星と土星のビシージングになりやすい星の配置ですので、気を付けなくてはなりません。この火星と土星のビシージングは、二つの位置が狭ければ狭いほど、効果が大きいと言われています。


そうそう、大前提として今まさに身近で自然災害が起こっている、または差し迫った状況である時は、星なんか眺めていないで、どうぞ身を守る行動をなさってください。星は後からでも好きなだけ眺めることが出来ます。占ったとして、危険から逃れられたと表示されたほうが、きっと安心することでしょう。


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