闇夜ヨルの恐怖記録 1

西羽咲 花月

あいさつ

みなさまはじめまして、僕の名前は闇夜ヨル。



ここは恐怖中学校。



え、僕の姿が見えないって?



仕方ないですね。



感のいい人しか見えない存在なんですから。



僕がこの学校で死んだのは今から100年前。



この恐怖中学校が建って20年目の記念式典のときでした。



おっと、僕の話は別にいいですよね。



それにしても、歴史の長い学校です。



そうなってくると自然と恐怖も増えてくる。



人の数だけ、また歴史の長さだけ恐怖というものはつきまとうものですから。



学校で死んでしまった僕は学校から離れることができなくなってしまったので、屋上や教室の中からいろいろな恐怖を見ることにしたんです。



これは、僕がこの学校で実際に見てきた恐怖記録。



こうしてみなさんにお話する機会ができて、とても嬉しいです。



それではさっそく、最初の恐怖体験を御覧ください。

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