男の子だしそりゃあね

翌朝仕事を休み、鏡について真剣に考えていた。

考えついて結論は


「1日1回、手鏡を持ちながら願う、または祈ることでそこに人を映し出すのか」


中々に楽しめそうな鏡だ。

正直ワクワクが抑えられない。色んなことが出来そうだ。


「.....だけど特に聞くことないんだよなあ」


人だけじゃなくて物とかも映せたらお金とか稼げそうなんだけどな......まてよ?


「...世界一高いものがある場所!」


手鏡の中が透明になり色が着き始める


「ここは...」


知っている場所だ。

旧帝国シーギスと元王国を繋ぐトンネルをほってすぐの所...


というか...


「お前、物も見れるのか。しかも場所まで」


善は急げだと俺は急いで家を出た。





そうして町を歩いていると


(綺麗な人だ..奴隷か)


奴隷...この国では一般的なものだ。

基本的には犯罪者がなるのだが1部の種族のメスも売られることがある。


今回は例に漏れずエルフ族のメスだ。

...欲しいな、買おう


「あのすいません、このエルフは何コルですか?」


俺がそう聞くと厳つい見た目をしたおっさんは答える


「ん?あんた買うのか。エルフは千の厄災をもたらすと言われているんだぞ?」


「もちろん知っている、ただ欲しいだけだ。」


正直に言おう、心を奪われた。

品があり髪は長くとにかくかわいいと綺麗を両方とったような見た目。

...欲しいのだ。


俺は転生者、1度死んだ身だ。千の厄災など怖くない。


「...1000コルだ。買うか?」


「......買おう。ほら」


緊張がやばいですはい。奴隷なんて初めて買う。しかもすごい、見ているだけで幸せになれるくらいのエルフのメス...女だ。


奴隷商のおっさんはエルフに話しかける


「良かったな、売れたぞ。これから可愛がってもらえ」


「...はい」


何これ可愛すぎない?厄災起きてもいいよもう。


「奴隷契約をする。」


??なんだそれは?


「...頼む」


「...頼むじゃないだろ。何をつけるか聞いてんだ 」


少し困ったように奴隷商は話す。

困ってるのこっちだわ。何すればいいかわかんないんだわ


それっぽく言えばどうにかなるか



「それじゃあ奴隷が裏切らないようにだけしてくれ。」


「それだけでいいのか?他にもつけれるぞ

例えば反抗したら死ぬとか主人の命令を絶対にしたり」


そんなのもあるのか。面白い

ただ...

「今回は1つでいい。」


「りょうかい、少し待ってろ」


そういうと作業を始める。腕輪を持ってきてそれに魔法を描く。そしてエルフにはめる。これで裏切れなくなったわけだ



「これからよろしくな。俺の名前はロディ。...えっと君の名前は?」


なるべく優しい声で聞くと彼女は凛々しく淡々と答える


「シエだ」


「改めてよろしくな、シエ」


うん、いい名前だ。シエ、呼びやすいし彼女のイメージにピッタリだ。


「あぁ。よろしく頼む」


俺はこの日、初めて奴隷を買った。

とびきりかわいい奴隷を





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