それは、残酷な復讐劇だった

現代版白雪姫と銘打たれていたのでどんなストーリーかと思ったら、
序盤からたいへんエッチな作品でした。

しかし、打算的だったり、試行錯誤しながらのヒロインの色仕掛けなので、次はどう煽ってくるのかが気になる展開でした。

ヒロインの復讐、それに巻き込まれてしまった男たち、ヒロインを殺そうとした母親とその結末。現代に置き換えると白雪姫がこれだけ印象が変わるとは思いませんでした。事業計画や銀行からの借り入れの話が出てきて、そこは現代ならではだなと思います。

後半に入ると、一気にバイオレンスになります。

現代ドラマになっていますが、これは見る人によってはホラーではないでしょうか。

読んでいて辛い(特に中盤以降のヒロインと母親のやりとり)ですが、最後まで読んでいて「おぉ…」と思わず漏らしてしまった、そんな作品です。

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白の狂姫