現代農家の少年が異世界転生したら~

よしあー

第1話 農家の少年


とある田舎の少年が異世界転生して、野菜王国を作るまでの物語


僕、市原梨はいつもと変わらない日々を過ごし、幼い時から高齢の両親の大きな農園を少し借りて自分用の野菜や果物の栽培をしていた。


梨「ん~、今回のニンジンはほろニガいというかニガすぎるな、これじゃ梨特製のニンジンケーキには使えないなあ。」


「父さんが作るニンジンはいつも甘いのに」と愚痴をこぼしてると、野良犬のコンが颯爽とやってきた」



ぼくはいつも可愛がってやってる野良犬のコンだ。

こいつはいつも腹をすかしてるから僕の失敗作の野菜達をあげてるんだ

幼い時から一緒だからかもう野良犬とは言わない気がするけど、両親が反対するから僕の家周辺を徘徊してる。


僕の作る野菜はだいたい苦い。

コンは最初こそは一口食べるだけだったが、相当お腹をすかしていたんだろうか今では完食するまでになっていってた


両親は梨の作る野菜は苦味が強すぎると酷評していた。

なんで俺は野菜を作る才能がないんだと悩まされ続け、自分でも苦いと思うほどに投げやりになる時もあったがコンはそんな俺の救いにもなってた



「おいしく食べてくれてありがとうなあコン」

僕には農家の息子としての才能がないんだと悩む日を、変えてくれたコンが僕は大好きだった


そんな事を思っていたらもう夕食の時間だ

まだコンと遊びたいが両親が心配するから帰る事にした。


「じゃコンまた明日ね」

「わん」

コンはお腹いっぱいになったのか機嫌がいい

そして僕は家への戻る


帰宅すると両親がいた

「梨、お帰り」と母さんが言ってくれた

「ただいま」と言い食卓を囲む梨だった

今日は何の野菜料理かとワクワクしてると外からコンが叫んでた


なんだなんだと思い外に出るとコンが居た

「コン、どうしたんだよ」と言い終わる前に目に入ったのはコンの下でぐるぐるしてる子犬だった。



「コン、お前子供居たんだ。僕に紹介でもしに来たのか?」

「わんわん」

「そうか、ならさっき連れて来れば良かったのに」と言い一通り子犬を触ってやると

コンは嬉しそうにしていた。


それから2日、3日経ち

コンに連れて来られて農園にも子犬が来るようになった。

キューキューとお腹を鳴らす子犬に野菜を食べやすくカットしてやると食べ始めた

「この子は僕の野菜を食べてくれるんだねありがとう」と言う梨だったが梨の体調が悪くなってその場で倒れてしまった。


梨が次に気付いたのは真っ白な空間だった

「ここはどこだろう、確かさっきまでコンの子供に野菜をあげてたような。。。」


梨は冷静に左右を見渡すが、真っ白な空間が立ち込めてた

「夢か?」

「いや夢ではない現実だ」

「誰???」

「私は神だ」

突然過ぎて梨は混乱した

「神?夢だなこれは」と笑みがこぼれた

「何がそんなおかしいのだ?少年よ。」

「いやだっていきなり神とかどうか言うもんだからおかしくて」

「そうか、それは悪かった。でも一つ言う事がある。君は異世界転生者に選ばれた。」

それから突然目の前に美しい女性が姿を現した

「え??異世界転生?どういうこと??」

「まあ落ち着いてくれたまえ少年よ」と言うと何もない空間からお茶が出てきた

「え?何もない空間から人は現れるやらお茶が出てくるんだ?」

「私が居るこの空間は神ノ社と言うんだよ。だから何でも出せるんだ」

「神ノ社??とにかく神様の家なのか?」

「そうだよ。」

「君には異世界転生をしてもらうからここに呼んだんだよ。」

「え?俺死んだの?それに異世界転生って。」

「死んだと言うか呼んだと言った方が正しいかな」

「それ死んだって言ってますよね。神が神でもそれは死神の類いですよね絶対に」

「嫌だな心臓麻痺で死んだ君をここに呼んであげたんだよ」

「心臓麻痺??俺は健康のはず。そんなわけそれに呼んだって言うなら心臓麻痺とは関係ないような」

「心臓麻痺だったけど一命はとりとめたんだよ、まあ自己紹介するね」

「私はクロディスア。転生神だよよろしくね」

「俺は市川梨だ。よろしく」

「まあ単刀直入に言うと肉体事ここに呼んだんだよね。」

それに私が担当してるカルディナという星で君の栽培してる野菜がよく馴染むと言うか野菜に意志が産まれる可能性があると分かったんだよ」

「野菜に意志が??どういうこと?」

「野菜って人の助けないとダメだよね?でも君の野菜は意志というか何をしたら美味しく育つか君には伝えられるんだよカルディナという星では」

「え。そんなことができるの?俺の野菜は苦味しかないよ?」

「それは地球では君に意志が伝わらないから怒ってるんだよ」

「それに君にはlevel制限があることも分かったんだよ」


次に続く。

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