第13話 ラブコメを超える、ラブコメ展開の始まり

「おお、改めてきれいな海だな。」


 青と白のコントラストが美しい海の方向を見ながらユウが言った。

 早めに来たのでまだ観光客も少なかった


「あぁ、そうだな。俺はそんなことよりお前のソワソワが気になるんだが」


 俺とユウは海に着くやいなや水着に着替えた、ただ脱いではくだけだったのでめちゃくちゃ早く終わった。

 今は更衣室から少し離れたところで、女子二人を待っているところだ。

 

 正直二人の水着姿が楽しみで仕方ない。


 ラブコメで言うと水着回だ。

 テンションも人生のうちで最高値を叩き出していた


「仕方ないだろ、そういうお前はどうなんだよ、下のほうが大きくなってないのか?」


「なってねぇよ!さらっと下ネタ入れてくんなや!」


 高校に入ってからこうやってユウと二人だけで話すことも減っていたし、こういう思春期男子らしい話も久しぶりだ。


 俺らは思春期男子らしい話をして二人を待っていた


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 これ本当に大丈夫かなぁ?

 私は鏡の前で自分の水着姿と横の爆弾を見てそう思わずにはいられなかった。


 多分私一人だったら自信をもって、フミの前に出て行ってただろう、

 だが桜ちゃんのを見ると自信がなくなる。


 誰だよ、他人の視線が怖いって言ってたやつは


「それじゃあ、陽菜ちゃん行こうか」


 そんな私に気付いていないであろう桜ちゃんは私の腕を引っ張っていった。


 ==========


「しかし、お前が腹筋割れてるとはな」


「おう、うっすらとだがな」


 俺は海に行くと決まってから、少しは体系を意識するようになり、筋トレを始めてみたのだが、

 自分の体の変化が出てくるのが楽しく感じるようになったため、多分この後も続けるだろう。


 そんな話で時間をつぶしていると、大勢の目線が更衣室のほうにむけられていた。

 俺らも、何事だ?と思いそっちの方向を見ると、そこには水着姿の桜と陽菜がいた。


 彼女らは俺らが目に入ると手を振って、呼び寄せた

「おーい、フミ、ユウ、こっちだよ」


近付いていくとそこには素晴らしい景色が広がっていた。


桜はフリフリのついた黄色のビキニを、顔を赤くしながら着ていた、恥ずかしそうな表情をしながらも胸元の爆弾を隠す気はないようだ。

 身体は引き締まっていないが、ある一部分が飛び出ているおかげで、あまり気にならないというか。

 逆にこれであばらが見えていたら、おいおい大丈夫か?となっていただろう


 一方陽菜はシンプルな水色のビキニを着用していた。

 その水着は陽菜の素材の良さを際立たせるものとなっていて、なんか、もう、うん、

 素晴らしいデスネ。

 体はしっかりと引き締まっていて、女子ならだれもが憧れる体系と言えるだろう。


とりあえず、集めた視線を振り払って、人が少ない方へいく、ユウはビーチパラソル借りてくるといって、あとで合流するらしい。


 俺も一緒にいくといったが、美少女二人にやんわり止められ、ユウには


「どうぞ三人でお楽しみを」


と言われ、俺は美少女二人に連行された。


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フミ、頑張れよ。


「さぁ、ビーチパラソル借りてくるか。」


 そう言って海の家の方へ行こうとしたら、そこには見覚えのある奴がいた


あれって多田さんじゃね?


 いつぞやの昼休みに城山さんと一緒にフミの好物を聞きに来てた人だ。

 まぁ、いたからって声をかけるつもりはないのだが、、、


「お、竹中じゃないか、お前がここにいるってことは、、、」

 そっちから話しかけてくるんかい!そして誰と来てるかも分かるのかい!


「まぁ、そうだな」


「そうか、なら少し頼みごとがあるのだが、、」


そのあと少し多田さんと話をした。


彼女曰く、前やってしまったことの借りを返したいとのことだ。


 フミ達はもういいと言ってくれているそうだが、なんか足りない気がするので、

 桜とフミをくっつけたいという事らしい。


実は彼女も俺と同時期にフミの桜への恋情に気付いていたらしい。


「あぁ、そんなことか、、俺は中立的な立場を守りたいからやめておくよ」


「あぁ、すまないな、急に話しかけて。」


「問題ないよ、まぁ、なんかあったら頼ってもらって構わないから」

 俺はそう言って最初の目的を達成させるため海の家へ向かった。



無事ビーチパラソルをかり、三人の方へ戻ろうと歩き出したとき


「さあ、陽菜ちゃんはうまくやってるかな?」


 別に大きな声というわけでもなかったのだが知り合いの名前が聞こえるとそっちの方に目線を向けてしまうもので


 そこには3人ぐらいの顔なじみがいた。


 まぁ、顔なじみと言っても陽菜の友達でちょっと話したことがある程度だが。


なに?今日知り合いとの遭遇率高くね?


見つかると面倒くさそうだったので、俺はそっとその場を離れた。













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