スポットライトの当たらないマイクを握り、きみは蛹になる

モノローグ

一人きりで語らうことは孤独かい?

内に響く声

白紙を駆ける音

耳にとどく空気

変わり震える吐息

何もないようでこんなにも接している


自分っていうのは

何人もの違う自分がいるんだ

ビリー・ミリガンじゃない

ドッペルゲンガーでもない

でも 確かに内に居る


冷たい風も

動かない静寂も

君を突き刺して

ゆっくりと ゆっくりと


内の住人はそんな中でも

君が空気を震わすことを望んでいる

一人きりで語らうことは

必要なことだけれど


いま君は孤独かい?

モノローグでも演じてみないかい?


だって モノローグだって台詞

必ず 君には 

こんなにも観客がいるんだよ

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