第11話 革ジャン、いいじゃん


 私にはお気に入りの革ジャンがある。

 あと、今回のお話は特に文筆的に面白いものはない。ただ、私の革ジャン購入備考録である。


 さて、去年購入した革ジャン。本当にお気に入りで、この冬はよほど寒い時以外はその革ジャンを着て出かけていた。なんなら、革ジャンで気合で寒さを吹き飛ばした時もある。


 この革ジャンどういう革ジャンかというと、

 簡単に言うとフルオーダーメイドである。


 そう、私はオーダーメイドというものが大好き。これもその一つではあるが、これに関して言うと、オーダーメイドするしか選択肢がなかったのだ。


 なにせ、基本的に革ジャンはメンズばかり、しかも、かなり細身に作られている。

 自分のダイナマイト越えてボンバーな体型に合わせると、選べる幅があまりにもない。


 更に、サイズがあったとしても、びびっとくるデザインが殆どなかったのだ。


 ああ、革ジャンがほしい。私の持っている合皮ライダースは、製造時期から考えるともうタイムリミット。

 丈夫な本革がほしい。


 そんな時に、You Tubeの動画に出会った。

 とある芸人さんがライダースジャケットで有名なブランドにて、サイズオーダーする内容だった。


 私はそれ見て、思った。

 これだ、これを求めていたんだと。


 その日から私は検索の鬼となった。

 まず、その動画のお店を見た。

 通常のライダースジャケット、20万。サイズオーダーだと更に更に……。


 無理である。そこにその金額を出すなら、別のものを買う。というか、貯金がない。


 仕方ないので、片っ端から「ライダース オーダーメイド」で検索する。

 

 すると、あっさりサイトを見つけた。

 基本セット7万円、色々自由度もある。


 しかも、なんとネット上でカスタム内容を操作し、簡易イメージ図が見れるサイトだった。

 更には、サイズ調整はそれようのジャンバーを着て、自分で採寸できるようになっている。


 ボタンも、チャックも、革も、裏地も、糸の色も、全部自分で選べる。


 え、超便利すぎんか?


 そうして、デザインを見ていた時、ふとある考えが浮かんだ。


 裏地、なんか持ち込めないかな?


 基本的にジャンバーの裏地というものは、見えない場所だろう。ただ見えない場所だからこそ、ちょっと可愛い柄にしたら面白い。


 そのサイトにお問い合わせしてみると、すんなりとオッケーを貰えたのだ。


 そこから一ヶ月、私は裏地を探した。

 とにかく可愛い裏地を探し、色んなサイトも見た。


 そして、見つけたのだ。

 ひげの生えた骸骨柄の裏地を。

 ※字面は微妙ですが、現物は可愛いです


 ピンナップ柄や、映画のポスター柄、うさぎなどあったが、一番びびっと着た柄がひげ骸骨であった。

 選ばれたのは、ひげ骸骨でした。というわけだ。


 そして、私はその裏地をゲットした。

 2万4千円。

 その値段に嘘だろ? となんども決済画面を確認した。間違いなかった。


 そこそこいい値段を払った私は、もうすでに革ジャンを作るしかないとなる。というか、作らないと、マジでもったいない。


 そして、今回のサイトで見積もりを出すために、見積もりツールでデザインしていく。


 ダブル襟、牛革で柔らかめの仕上げ、黒色、縫い糸はお店の人おすすめの灰色。

 ボタンやチャックはとりあえずアンティークシルバー、ポケットは最低限、ベルトは着脱可。


 値段8万4千円。うーいい値段。

 トータル10万超えは、本革ジャンを買うと決めたときに飲み込んだので、仕方ない。私はすぐ未来の自分が頑張るカードを使い購入した。


 そんな感じで見積もりを設定し、送り返す。するとお店から、サイズオーダーと革の見本等を送るという連絡がすぐきた。


 その三日後にはそのキットも家に届き、私は早速サイズオーダーをしてみた。


 感想として、なかなかに大変だった。

 なぜなら、一人でも出来ると書いてあったが肩幅の測定等は一人でやるのは相当難しい。


 また、サイズ調整ジャケットもいくつか同設定すべきか分からないベルトがあった。(ジャケットに何箇所もついたベルトを止めて、大きさで作る感じ。)


 でも、それでも、楽しかった。

 革の見本もなかなか触る機会のない鹿革、飾りボタンや飾りのチャックも見ているだけでたのしい。


 正直サイズ計測が一時間苦戦したとしたら、その3倍くらいはデザインのブラッシュアップのほうが苦戦した気がする。


 それでも本当に楽しかった。


 返送し、作成完了までは私は待った。

 2ヶ月くらい、待った。


 手元に届いた時、その可愛さに何度も着た。

 牛革だけど柔らかいその感触、ステッチや裏地が唯一無二。なによりもサイズが自分にぴったりで洗礼された雰囲気もある。


 そしてなによりも、中にセーターやニットを着ても辛くならないような、デザイン。腕を太めに作ってよかったと本当に思った。


 本当バチバチに決まっている私の革ジャン。

 あまりにも素敵すぎて、父親に3日くらい自慢していた。なんなら、今日も着て、買い物行ったくらいである。

 ※中の人はしつこい時があります。


 さあ、みなさんもぜひ、よければ革ジャンをオーダーしてみてください!

 おすすめです!


 そこから、私はオーダー手持ち沼に浸かり始めてしまったのは、またどこかでお話ししよう。

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