ボッチ少女のダンジョン経営(仮)

ミルクカフェ

第1部

第1話 プロローグ

小学校に入学してすぐの頃、人見知りの私は学校に馴染めず、友達を作ることも出来ないまま、一人ポツンと学校生活を送っていた・・・

私だって最初は、友達を作ろうと頑張った、頑張ったけどダメだった・・・だから諦めた。

私には友達を作る才能が無いのだと、そう自分に言い聞かせて・・・


その日から3年がたった日、私はいじめを目撃した・・・

いじめられているのは、同じクラスの女の子。

名前は知らない。

なぜなら、私は一人ボッチ。入学してから、先生以外と話した事はない。


だから、私は見て見ぬ振りをしてその場から離れた・・・

薄情だと言われるかも知れないが、そんなことは知った事ではない。

だって私は、友達一人作る事の出来ない。この私が、ここで正義感を振りかざして何の意味がある。

確かに、この場一度限り女の子を助けられるだろう、だけど明日にはもう一人いじめられる人が増えるだけだ、私と言う生け贄が・・・

おそらく、それがいけなかったのだろう?

その日、私は死んだ・・・横断歩道の信号待ちの時、誰かに背中を押されて・・・

車に引かれる瞬間、私は思った・・・因果応報だと。











『ん?何じゃ、何故こんなところに魂が・・・まぁ、いいか丁度良い、こやつで試すか・・・』


だから、神様に見つかったのも・・・因果応報・・・











真っ白い空間、私は目を覚ました。


「ここは、どこ?」


キョロキョロと辺りを見渡しても、何もない。

何処までも、続く真っ白い世界に一人ポツンとその場に座る私。

どうすれば良いのか迷っていると、何処からか声が聞こえた。


『ふむ、起きた様じゃな!』

「ど、どちら様でしょうか?」


何処からか響く声にびくびくしながら誰何すいかする私に謎の声は答える。


『神じゃ!まぁ、正確には女神じゃが、今はどうでも良い!お主、今の状況はわかるか?』

「ジョウキョウ?」

『そうじゃ!お主、死んでおるぞ』


あ、そうだ私、横断歩道で誰かに押されて・・・


『どうじゃ?思い出したかの?』

「ええ、お陰さまで・・・それで私はこれからどうなるのでしょうか?」

『いや?どうもならんぞ、ただ普通に転生するだけ、もちろん記憶を消して次の人生をじゃ』


転生、次の・・・


『で、じゃ。そこで提案何じゃが、お主ダンジョンマスターになる気はないか?』


次の転生の事を考えてた私に、唐突に突き付けられた、もう1つの選択しに思わず声が出た。


「ダンジョンマスター?」

『そうじゃ、やってくれるかの?』


正直、何故?私がと思った・・・

だから、聞いてしまった・・・

私で良いのか・・・


『お主しかおらん』


そう神様に言われたら、うなずく事しかできなかった。


そして、生まれ変わるのだ・・・

ダンジョンマスターとしての私に・・・


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