第9話 墓荒らし②

 自己肯定感喪失。自信バキバキ。

 加賀谷春樹は今、そんな感じ。


 別に彼でなくたって、似たような精神状態の人はいっぱいいる。

 学校でも予備校でも、人が集まるところに行くと聞こえてくる、自己憐憫の声。


 ――もう自分が嫌になる。

 ――なんで私、こんななんだろ。

 ――あの子みたいに、かわいかったらな。


 そんな後ろ向きすぎる言葉を聞くたびに姫の頭は疑問でいっぱいになるのだ。

 なんで? と。

 なんでみんなはそんなに、自分のことが嫌いなの?



       ♥



 新島美術学院。彫刻科の教室。

 東京の難関美術大学を志す十人ちょっとの生徒たちが広い教室に集められ、覇を競い合う。


 台の前にいる一人一人に、大きな粘土と一枚の用紙が配られた。

 そこにはこう書かれている。


『あなたが今、一番気になっているものを作りなさい』


 具体的な指定は一切なし。受験生の対応力を伸ばすための課題だ。

 場に高まっていくのは戦意か、緊張か、それとも困惑か。


 一方で姫は、作品とはまったく関係ないことを考えていた。


「粘土は全員に行き渡りましたね?」


 先生は教室を軽く見回すと、うなずく。


「時間は九時半まで。それじゃ、はじめ」


 号令が響き、手を動かした。

 指先にすべての感覚を集中させて、粘土を握りつぶす。

 大胆に、形を変えていく。繊細に、形を整えていく。


 姫は『心』を作ることにした。

 自分が気になっているものと言われて、すぐにピンときた。

 最近、人の心が気になって、知りたくて、夜も眠れない。

 今回の課題は姫にとって有利だったかもしれない。おかげで長考せず、すぐに動き出せたから。


『心』という、実態のないものを作る。

 そこには、培ってきた想像力が試されるだろう。相応に難易度も高く、彼女は心なしかワクワクしていた。どんな作品ができるのか、自分でも楽しみだ。


 まずはイメージを固めなければならない。

 形のないものを形にするアイデアを、頭の中で捻出する。


 心ってどんなものだろう?

 手を止めず、粘土をこね続けながら考える。

 きっと恥ずかしいものなんだろう。

 きっと情けないものなんだろう。

 きっと誰にも見せたくないものなんだろう。

 必死に隠したがるような裸の表情こそが、心っていうもの。

 それが、最初に閃いた姫にとっての『心』の在り方だった。


 ……。

 難しいな。

 人が見せないようなものなのだ。余計にイメージがつかない。


「あ」


 かと思いきや突如として名案が降ってきて、姫はにやりと笑う。

 ――決して見えないのが心なら、心そのものを作らなければいいのだ。

 熱いアイデアは、すぐに形にしなければならない。忘れてしまわないうちに。


 丁寧にこねた粘土を、平らにしていく。

 直方体の、分厚い板のようにかたどる。

 拳で割れないくらいに硬く、しかし鉄よりは柔らかく。

 固まった時、ゴツゴツとした手触りが伝わってくるように。


 質感を再現。

 本物と見まがうようなリアルを追及する。

 姫が粘土で形作っているのは、墓石だった。つまり、墓である。

 彼女は、『心』という形のないものを表現するために、墓を比喩として使うことにしたのだ。


 妙な形の墓だった。

 キリスト教式に見られる、プレート型の墓石。それが、仏教式のように三段に重ねられている。

 二宗教の特徴が融合したオリジナルの墓が、粘土によって形成されているのだ。


 姫がわざわざ融合させた意図を読み解くキーワードは、『思想』と、『土』。

 キリスト教では、『土葬』が一般的だ。しかしかの宗教の考え方によると、『死者の魂は天に召される』。そのため墓そのものは記念碑のような置物にすぎない。

 一方の仏教では、『火葬』が一般的だ。そしてかの宗教の考え方では、『墓は死者の魂が宿るところ』。墓そのものが大きな意味を持つのである。


 姫の作品にとって、どちらかの墓だけでは不完全である。

 彼女の思い浮かべる『心』を表現するためには、『土葬』でかつ『墓は死者の魂が宿るところ』とする墓石が必要だったのである。ことこの作品において死者の肉体も魂も、土の中で眠っていてくれなければ意味がないのだ。


 そう、姫のイメージした『心』とは、墓の下にあるようなもののことを言う。

 恥ずかしくて、情けなくて、誰にも見せたくなくて、一生涯隠し通す本音。


『心を殺す』なんて表現があるだろう。

 きっと人は皆、意識的に、あるいは無意識に、たくさんの『心』を殺しているのだ。

 見せたくない、あるいは見せてはいけないそれらを、せっせと土の中に埋めて、墓石でふたをして。


 そんなだから、人は人のことを真に理解できない。

 本音や感情を隠されるたびに、姫は毎度、なんてもったいないことをするんだと嘆く。


 だって姫は、人の『心』を知りたい。

 最近の姫は、姫とは違う人の『心』にすごく興味がある。

 加賀谷春樹の『心』だって、そうだ。

 なんでそんなことをするの? なんでそんなことを思うの? なんで姫と違うの?

 すべて知りたい。

 だから、その墓の下に眠っているものを見せてほしい。


「ふぅ」


 ある程度形が定まり、完成像が見えてきた。一段落だ。

 ちらと時計を見ると、まだ時間には余裕がある。


「先生、スーパー行ってきていい?」


 挙手してそんなことを言う姫を、先生はあしらう。


「授業中ですよ。ダメに決まってます」

「どうしても必要な画材があるの! お願いっ!」


 手を合わせてかわいらしく懇願する姫。先生は少し考えてから、


「……いいでしょう」

「ありがとうございまーす」


 足早に教室を出ていく。

 彫刻家の先生は一見厳しそうだが好奇心旺盛な人だ。ルールと作品のクオリティなら、後者を優先すると思っていた。


 姫は急くように階段を駆け下りた。

 イメージの構築が止まらない。脳の回転が加速してきたのを感じる。

 このまま、止めてはならない。

 はやく。はやく。



 再び粘土の前に立つ。

 寒い秋空の下を駆けてきた姫の額はほんのり汗ばんでいて、冷たい風を受けたせいか頬も赤くなっている。肩で呼吸するのと同時に、白い息が吐き出された。


 いや、本当にそれだけだろうか。

 らんらんと輝く彼女の瞳には、アドレナリンの匂いが色濃い。

 発汗も、紅潮も、呼吸も、獣のような興奮状態からなっているような。


 彼女は鞄から、スーパーで買ってきた『画材』を取り出す。


「……っ!」


 驚きに、先生は声を押し殺した。

 自分の作品に集中していた予備校生たちも、一泊遅れて仰天する。


 それもそのはず。姫が『画材』と称してその手に取ったのは、家庭用の包丁だった。


 連想されるイメージは、『調理器具』。

 あるいは、『殺人の凶器』。


「すぅぅ――――――――――――――――ぅぅ」


 大きく息を吸う。

 中学生の頃からの、姫の創作のルーティーン。

 止まらないための、一息で作り切るための、必殺の呼吸。


「はぁっ――!」



 集中。


 包丁を逆手に構え、大きく振りかぶった。

 集中した彼女の目には光がなく、それこそ、人を殺す予備動作のように見えた。


 振り下ろし、

 粘土の墓石を、鋭い刃で、

 削る。削る。削る。


 自らの作品に、刃物をくり返し突き刺す。

 そんな異様な光景に教室は戦慄し、恐々としていた。


 ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!


 鈍い音を立てながら、粘土細工がズタズタになっていく。

 鋭利な傷跡をつけながら、墓石の中心に穴が開いていく。


 狂ったとしか思えない姫の奇行は、予備校生たちの集中力を奪い尽くす。

 作家の卵としても人としても、ただ作品を作っているだけの姫はあまりにも恐ろしかった。

 長く芸術に触れてきた先生だってそうだ。

道徳としてもそうだが、特に創作としての観点から、彼女は姫の行動を理解できない。


 姫は、包丁を『画材』と呼んだ。

 これは決して嘘ではない。

 美術を通して作品を表現する時、鉛筆や筆や消しゴムなど、型にはまった道具では表しきれないものがある。


 例えばカッターでキャンバスを削る。

 例えばローラーで色の塗りを均一にする。

 例えば炭を使って、絵の具とは違う黒にする。

 自分だけの作品、自分だけのイメージを表出するために、自分だけの『画材』を使う。


 よくあることだ。

 よくあることなのだが――。


 姫は包丁を、今買ってきて今使っている。

 完全に思いつきだ。


 鉛筆だって、筆だって、慣れているからうまく使える。そのルールは、ノーマルでない画材であっても例外ではない。

 包丁で何かを表現したいのなら、包丁を使った作品をたくさん作り、その特性と活かし方を理解し、手足のように扱えなければならない。

 即興で用意したものでうまくいくはずがないのだ。


 このままでは破綻する。彼女は創作を放棄したというのか。


 ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!


 絶対にあばいてやる。

 強い強い感情を込めて姫は、刺すように掘る。彫るように刺す。


 彼女自身、不可解でしょうがない。

 とっくに興味も関心もなくなってしまったはずの春樹の心を強烈に、知りたいと、思っている。

 二色の瞳に墓石の穴をとらえ、深くえぐった。


 姫が包丁を画材としたのは、包丁でしか出せない表現があるとか、そういうことではない。

 包丁を使った方が、感情が昂るからだ。


 不思議なもので、作者の熱量を感じる作品というのは人の心を惹きつけやすい。込められた温度は、作品を通して鑑賞者に伝わるようなのだ。


 姫の一番の得意分野は絵画。彫刻はまだ数えるほどしか作ったことがない。

 だから彼女は、技術とは違うところで勝負に出た。

 表現の幅ではない。その心の内を見せろという執念、感情を強めるための、画材。


 包丁で削られた部分は、それはもうぐっちゃぐちゃだった。

 不自然にめくれ上がった粘土と、不規則に刻まれている鋭利な傷口。形だけなら0点の代物だ。でも、

 つい見てしまうでしょう?


 ほら、不格好に空いた穴から、色鮮やかな『心』が見える。


 削り切って、姫は用済みになった包丁を取り落とす。

 カランと、金属音が鳴り響いた。


 二段階目まで終了。

 時間は、まだある。

 彼女は、鞄の中から今度は絵の具を取り出し、手早くパレットに必要な分だけ落としていく。


「! 桜木さん! 今回の課題で着色は禁止ですよ!」


 先生は警告し、慌てて止めに入る。

 包丁は止めなかったのに絵の具は止めるんだなと疲労した頭で不思議に思いながら、姫は先生の目を真っ直ぐに見据える。


「イヤです」


 キッパリと言い切って、それきり先生の方を見ない。もう声も聞こえていない。

 一度これを作ると決め、スイッチを入れた。

 絶対に、最後まで切らさない。


「色のない作品なんて、死ぬほどつまんないでしょ」


 筆を、用意していた水筒の水につける。

 原色の白が一閃した。

『心』が、もっとカラフルになるように。



 なんで自分を嫌いになるのか、姫にはよくわからない。

 姫は頭がよくない。姫は運動が得意じゃない。それに性格もすごく悪い。顔だって愛嬌こそあれ、特別に美人なわけじゃない。

 けれど姫は、姫以外の誰かになることなど考えられない。


 ――だって姫じゃなきゃ、絵を描くのを楽しいって思えない。


 初めて上手に絵を描けた、小学二年生の時。

 姫は、姫に生まれてよかったと思った。


 姫じゃなかったら、絵を上手に描けなかった。だけじゃない。

 姫じゃなかったら、そもそも絵を描けたことに感動しなかった。

 絵を描くことを楽しいって思えない人が、世の中にはたくさんいる。そういう人たちに出会うたびに姫は思うのだ。

 ああ、なんてもったいない、と。


 感動も様々だ。深い浅いもあれば、感じ方によって種類も違うだろう。

 あの時彼女が覚えた感動は、吸い込まれそうなほど深くて、全身が刻まれるような、刺激的な感動だった。あの一瞬のカタルシスが忘れられないから、姫は絵を描いているのかもしれない。


 それほど鮮烈な、喜びの記憶。

 違う種類の感動しか味わえない人が、世の中にはたくさんいる。

 ああ、なんてもったいない。


 もったいない!

 懐かしい思い出に、姫の心はキラキラ、赤く輝く。

 その赤を思い浮かべながら、色を塗った。


 他のことだってそうだ。

 今着ているこの服も、家にあるあの靴も、何年か前に見たあのドラマも、この前見つけたあのスイーツも、姫だけが知ってるあの景色も。

 人のモノを盗んだ時の快感も。人に嫌がらせをする高揚感だって。

全部全部、素敵だ。


 キラキラ、ピカピカ、緑、紫、オレンジ。


 でもそう思わない人も、たくさんいる。

 好きってだけで、感動してない人もたくさんいる。

 ああ、なんてなんてもったいない。


 あの感動を、あの喜びを、あの衝撃を、知らない人生なんてありえない。

 これだけの『好き』を知れたのは姫が姫だからで、だから、姫は姫以外になんて、絶対になりたくないのだ。


 黒、青、ピンク、チカチカ。

 全部塗る。


 姫のモノだ。

 記憶の中で輝く、キラキラした思い出は全部、姫のモノ。

 他の人になんか、一個だってあげない。

 それが、姫の『心』。


 姫はいつでも、自分の心をキラキラさせられる。

 だから幸せ。だから楽しい。

 言葉では、言い表せないくらいに。


 みんなもそうすればいいのに、みんな気づいていないらしいのだ。

 誰の『心』だって、キラキラしてるんだってことに。

 心は恥ずかしくて、後ろ暗いもの。


 けれど、それだけではないはずだ。

 本当は、姫が思わず見たいと思うほど、魅力的なもののはずなのだ。

 だから、隠すことはない。

 だから、姫は必死に隠すそれを、あばこうとする。



       ♥



 出来上がった予備校生たちの作品は、講評棚に並ぶ。

 一つ一つ順番に、先生が評価を下すのだ。


 姫の作品は圧倒的だった。

 それは、一つだけ色を使っているから、姫の奇行で他の生徒たちが集中できなかったから、だけではない。


 一目瞭然だ。

 比較対象があるからこそ明確に、一番すごい。

 総合的な実力が頭二つ、三つ抜きん出ているのは間違いなかった。美大を目指す者が集まるような場所であっても、なお彼女は才覚を表す。


 桜木姫の世界観からなる、『心』。

 墓石の肌には、黒と灰色をベースに本物の石のような着色が施されている。

 重くて、硬くて、ざらついていて、見ているだけで、手が石の質感を思い出す。異常なほど精巧に再現された、二宗教の墓石だった。


 そして極めつけは、包丁でこじ開けられた穴――『心』。

 今にも光があふれてきそうな、鮮やかな虹色だった。


 恐ろしいことに、その着色に線は一つもない。すべて、点描でなされていた。

 色鉛筆やクレヨンのような、色を重ねることによって深みを出す手法はパステル絵の具ではできない。彼女はその弱点を、隣り合う配色を緻密に設定することで解決した。むしろ覆した。


 一つでも誤れない極限を成立させる、神業めいた技量。

 それは大自然でも、科学でもなく、美術の力によって顕現した、人工のプリズム。


 繊細さとバランス感覚にますます磨きがかかっている。

 色という分野において、同世代の日本人で姫の右に出る者はいないだろう。

 天才が全霊をかけて作ったそれは、紛れもなく秀作だった。

 だが、


「桜木さんは、失格」

「えー」


 先生はその一言だけで切って捨てた。


「当然でしょう。試験本番でこんなことをすれば同じ判断をされます。次はきちんとルールを守ってくださいね」

「『画材』は許してくれたのに……」


 姫の不満を口にするが、先生は聞かぬふりをして取りつく島もない。

 だが、失格とはいえそれだけで終えてしまっては予備校としての体裁が立たないので、講評は必要だ。「いいですか?」と前置きして、先生は仕方なく続けた。


「まずは、色彩に頼りすぎです。ここは彫刻科ですよ? 彫刻の腕を磨かなくてどうするのですか。形が不安定、左右対称でない、立体の作り込みが甘い、粘土の乾き具合を計算できていない。細かく指摘するならまだまだあります。わかりますか? これは初歩の初歩でするアドバイスですよ? あなたにはまだ、ハイレベルな助言は必要ありません。基礎から鍛え直してください」


 彼女の指摘は彫刻に限ったもので、かつ超がつくほど辛口だった。

 この科で評価されたいのならふさわしいものを作れと、言外に告げている。


「ただし、」


 しかしそれだけでは終わらず、先生は諦めたようにため息をついた。


「この作品そのものは、とても素晴らしいものだと思います。色に関しては専門外ですので、言葉を尽くせないのが惜しいですが。より詳細な意見がほしければ、他の先生に見せることをおすすめします」


 以上ですと言って、次の作品の講評に移る。

 シンプルだからこそ、かけ値のない称賛だった。


「ふふっ、そうでしょ」


 ルールを破ったとしても褒めるしかない。『心』は、それだけの作品なのだ。

 自身の特別性に、彼女は笑った。




 笑っているように、見えたかもしれない。

 外側に表れている表情が笑顔の形をしていただけだ。姫はその内心では、ちっとも喜んでいなかった。


 講評棚に作品が並んだ時から、ずっと違和感がある。

 制作中のギラギラとした熱が引いて、改めて冷静に俯瞰して見ると――。

 何か、決定的な何かが欠けているような気がしてならない。


 きっと作品そのものの魅力とか、深みとか、芸術品として成り立つために必要なものはちゃんとある。けれど、彩りや華やかさが物足りない。これまでの彼女の作品にあった満足感がない。

 イチゴのないショートケーキを見ているようだった。


 どうしてこうなったのか、原因がわからない。

 このイチゴにあたる部分を、姫は今までどうやって作っていた。そもそも、足りないのは本当にイチゴなのか。


 疲労した頭の中をもやもやとした思考がわだかまるが、答えは出ない。

少なくとも、この作品はダメだ。失敗している。

 なぜ失敗したのかは見当もつかないが。


 不完全燃焼が、しこりのように残った。

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