44話

パァァァァァン!


グレーさんが自分の頬を叩いた。


「よっしゃァァァ!!!もういっちょやるか!まだまだこれからだよカイ君!」


僕は、息を切らして、地面に倒れた。


_:(´ཀ`」 ∠):_うぅ・・・


この野郎グレーさん


初日だからといって軽くしろって言っただろ?


でもそれは、地獄のようなウォーミングアップを乗り越えた後のことだった。


これからどうしろって?


僕はグレーさんの顔を見た。


彼は楽しそうに笑っていた。


「いや、もうムリっす」


「ダメダメ!初日は軽くやらないとね」


グレーさんは僕の肩を叩いた


「ほら、まだ体動くでしょ?」


僕はグレーさんを睨み返した。


「うるせぇよ……」


「ははは、元気そうだね」


グレーさんはニヤリと笑った。


僕は体の節々の痛みに耐えながら、立ち上がった。


「おぉぉし!やるぞ」


「いいね!行くぞカイ君!」


グレーさんは私に拳を突き出した。


僕はまたグレーさんに吹っ飛ばされるのであった


あれ?なんでこんなことになってるんだっけ?

思えば一昨日からちょっとおかしかった

そう……あれは呑み次の日の出来事だった

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