壮大な大河ドラマのような作品

最初に強く感じるのは、この作品がこの程度の星の数、と言うのが信じられない!です。

重厚だけどスルスル読み進められる、完成度の高い文体。
映画を見ているような臨場感。
息遣いを感じるような魅力的な登場人物。
どれも、歴史小説として白眉の品質を示すに充分な物です。
何と言うか……うまく言えないのですが、文章や展開、演出がとにかく安定感があって、安心感がある。
プロの作品を読んでいるみたいな。

なので、私的には星の数がこの10倍はあってもいい作品なのにな……と、意外に感じてしまいます(汗)