モントレイユ・デ・ショートな話

KKモントレイユ

第1話 三人の神様

町の見下ろせるきれいな丘の上で……

二人の神様が話をしていた。

神様の名前は『未来』と『過去』


華やかな装いの『未来』がいう。

「人はみんな目を輝かせて私のことを語るの」


落ち着いた雰囲気の『過去』がいう。

「人はみんな私のことでグチを言ったり、私のことを笑い話にするのよ」


『未来』がいう

「でも年をとるごとに私のことを語らなくなるの」


そこへ、いつも忙しそうにしている『現在』がやってきた。

「どうしたの、二人一緒で」

「自分たちのことを話していたのよ」


『現在』がいう

「そう……人はみんな忙しかったり、自分のことで精一杯で、私のことは見てくれてない感じ」


『過去』がいう

「少し落ち着いて『現在』に目を向けたらいいのにね……そして、最後に、みんな自分のことを振り返って、私のことを語るの『結構けっこう幸せだった……』って」


三人の神様はその場を去って行った。


fin


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