第21話
ある日、緩衝材として使われていた全文英字の読めない新聞紙の日付に目がいった。
Saturday.July.28.2108
Julyって7月でSaturdayは土曜日だから"2108年7月28日土曜日"ってことか?いや、紙の状態が少し古いから去年の物か?すると、今2109年くらい?ええと、2055年の時に63歳の誕生日を麻乃に祝ってもらったから…今年で116歳くらいか?
封印されていた年数分からないし、脱出してからの海中生活も何年過ごしていたか覚えてないから混乱する。
ま、いっか。見た目変わらんし。
「ダンナ、どうしたの?」
俺が英字新聞を見ていたことに気付いた女海賊の二シャルが話しかけてきた。
「いや、今何年なのかな?って思ってさ。」
「ん?確か、今年は2113年よ。」
「…マジか。」
「本当にダンナ、大丈夫?」
120歳!人類最高齢更新しちゃったか?
「あ、ああ、大丈夫だよ。ははは、俺今年で120歳になったみたいだ。」
「まぁ!おめでたいね!今日はダンナの誕生日をお祝いする特別な日にするから!」
「え!今日、ダンナの誕生日!?特別な日にしなきゃ!」
「おとーしゃんのたんじょーび?とくべつな日?」
「美味しいご飯食べられる日だよ!」
「おいしいごはん!わーい!」
どんどん話が大きくなっていき、俺達が住んでいるソマリアのメルカという都市で大々的に開催する手筈となった。
…意外と皆祭りとかそういうの好きそうだな。
特別な祝いとして、何種類もの秘蔵の酒を振舞ってもらったりした。
子供達は普段食べたことがないお菓子とかを無我夢中で食べていた。子供達の誕生日を今度彼女達と話し合ってしてあげたいな。
で、子供達が皆寝付いたら誕生日会本番。
誕生日祝ってもらった俺が皆にお礼種蒔。飲ませてもらった秘蔵の酒の中に秘蔵の性が強くなる酒があったらしくて子供達が生まれてからご無沙汰だったのもあって過去最高に気持ちよかった。
翌日には、皆イキイキと艶々していた。俺は種蒔し過ぎて昼過ぎまで寝ていた。たまに子供達がくっついてきて暑かったけど。
来年はベビーラッシュかな。
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