第1話

 (ここは何処だ?)


 意識が戻ると同時にそう思った。

 

 (これは目が開けられない?)


 それどころか体の感覚もあやふやだ。


 (ただとても心地がいい)


 そう思った次の瞬間、とても苦しくなった。


 (なんだこれは⁉︎苦しい、とにかくここからでなければ!)


 そう考え、がむしゃらに光のある方へ進んだ。




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「あぅー」


 ベビーベッドに眠る赤子はとても暇だった。なぜなら....


 うん、俺は転生したみたいだな。


 前世を20年ほど生きた転生者だからだ。


 俺が生まれてからもう一月、周りの大人の話していることを聞いてある程度この世界のことがわかってきた。


 まず、この世界は地球だそして俺が住むのは日本だ。ただ前生きていた日本と違って妖、つまり妖怪やモンスター、魔物と言ったファンタジー的な存在がいる。そしてそれを倒す退魔師がいるようだ。


 ただ、退魔師というのは日本の呼び方みたいなので、海外だとエクソシストや魔法使いと呼ばれているかもしれないが....


 他にも、俺が生まれたこの家は退魔師の家系らしい、父親や母親そしておそらく召使いのような人たちがそう話していた。


 そして、彼らが言うには俺の名前は天峰蒼夜てんほうそうやと言う名前らしい。


「蒼夜は本当に可愛いですね、あなた。」


「ああそうだな、元気に育って欲しいものだ。」


 今俺を挟んで喋っているうち男性の方が天峰蓮也てんほうれんや。俺の父親で女性の方が天峰唯てんほうゆい。俺の母親だ、二人ともかなり腕のたつ退魔師なようで我が家は退魔師の家系の中でもそれなりに上位に位置するらしい。


 まぁ、説明はこのくらいにして男なら誰でも興奮するであろう霊力、そして霊術について話そう。


 退魔師は霊力を使って妖と戦うおそらく霊術は前世で言う魔法のような物だろう、詳しいことはまだまだわからないが成長すればおいおいわかると思う。


 ひとまずはこのくらいか、それにしても前世と変わらず、いやそれ以上に月が綺麗だな。


 俺は窓から見える夜空に浮かぶ月を見ながら眠りについた。





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 父親の外見は結構ゴツくてイケメンです。髪色は黒、目は少し赤みがかってます。

 母親はクールな美人で髪色は青みがかった黒、目は青ですね。






 十五歳くらいまではハイペースに進んでいきます。










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