夢と魔法の王国をカップルデートすると別れる確率が80%の昭和の伝説!俺は平成にデートを誘ったら入り口で振られてそのまま丸太で異世界に、でも本当の主人公は20年後にやって来る甥っ子だつた!

川向こうのジェロ吉さん

第1話 夢と魔法の王国でデートの予定!

カップルで訪れる夢と魔法の王国、その中で破局する数は誰も知れず。

王国でカップルデートすると別れるぞ、嫉妬の男達の怨念が破局を導く!

失意の男達は舞◯駅まで荷物(彼女への贈り物)を持ってトボトボ帰宅する。

では入り口で振られてから、別れて一人で王国に来たらどうなるのでしょうか? そんな彼らの未来をご覧下さい。

※この作品は伏字を◯で表していますので、ご了承下さい※


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昭和から平成に変わった頃、俺の前には赤い軽自動車が、止まって窓を開けてくる。


「さだ〜、アンタ何様よこの冬空に、夢と魔法の王国でデートって並んでる間に凍死よ凍死、馬鹿じゃ無いの!」

「本当、温かい所で2人でいるのが、デートじゃ無いの」

「少なくとも、温かいレストランで食事ですよね先輩!」

「アンタは食事ぐらいしか脳が無いのに、デートなんて100年

速い、死ね」

窓を開けて罵倒してくる女四人。


オイオイそこまで言うのかよ、初めてデートに誘っただけなのに。


ここは夢と魔法の王国の最寄駅前ロータリー。


いつもバイト終わりに夕飯を奢っていた後輩を、やっとデートに誘ってウキウキで来たのに、女友達と四人で俺を罵倒かよ! 其の内の三人は俺の幼馴染。


「それと明日からもう彼女に近づかないでね、いつもご飯だけはおいしかったてよそれだけの事だから! 跡はこのチケットを私達が貰って上げる、バイバイ!」

嘘だろー、年間チケット買って一緒に行くて言っていたのにさ。


それなのに俺1人で行くのかよ、それは詐欺だろー。


赤い車を見送って俺は1人で、夢と魔法の王国に向かって歩く


二月の平日、兄貴に聞いたら、ニ月の寒い日に行けば行列なんて無い、30分でスペ◯ス◯ウン◯ンは乗り放題だぞ!

「隣に女の子でも居れば勝手に抱きついてくる、寒いからなハハハ

それがお前の義姉さんだハハハ」

この間、結婚したばかりの兄貴が言っている。



確かに人は居ないよ、隣に居るはずの彼女も居ないよ(涙目)

身体が寒いよ、心も凍るよ。


ただひたすら園内を回りお土産を買って行く。

寒いのにビールを飲んで園内を徘徊。

レストランに入ればやけ食い&ワインの多飲み、道を歩けばチ○○スのやけ食い胸焼けするぜ!

列に並んで買ったハンバーガーは、お土産件夜食。

背中にリュックを背負って手には紙袋の束。

中身は菓子に、チ◯ロ◯に海賊の所で買った、形だけのピストルに、鉄砲、剣まで買って、夜アイツらに殴り込みだ、お土産どうぞってね。


手には風船を両手に付けて、頭には大きい耳のカチューシャ、頭には魔法の帽子、それとお土産にガラスの靴、ペアー食器て誰に渡すんだと一人ツッコミ!


ビールとワインの酔いも合って疲れたので、ベンチに座り休息して通り過ぎる人達を見る。


前もカップル右もカップル左もカップル、(ふー羨ましい)

目が合うと睨んでくる、そんな目で俺を見ないで、穴が有ったら入りたいよ。


俺の朝は幸せだった、あの赤い車が来るまでわね。

あーあやってられないぞ、家に帰るかな? そうだ最後に川下りにでも乗って写真撮って貰おう(きっとその時だけでも笑顔で写れよ)


流石に冬に川下り(スプラッシ◯マウンテ◯)は無いな、人の並びも少ない!


順番が来た、係員が荷物を預ける様に言うが、俺は無視して乗り込む。

周りがドン引いて離れて行くと、係の人は仕方なしに乗せてくれるが、誰一人同じ丸太には乗らない。


ここに来て彼女が居れば、貸切幸せ200%なのに、1人なら惨めに貸切不幸200%なのだ。


丸太は走り出す、俺1人を乗せて暗闇に流れ流れて最後の急降下、光った、気を失った、川が流れる外だ? えっ何処ここ?


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四人を乗せた赤い軽自動車が、首都高速に入る。


「見たあの顔、笑ちゃたハハハ」

「先輩、駄目よ言わないでハハハ」

「後輩ちゃん、そのチケット売って、美味しい物でも食べようよ!」

「そうね、新宿でも行こうか」

「よしUターンで行こう、首都高で飛ばすね」

ドン。

「うーう、事故った」


ピーポーピーポー。


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