第2話 黙っている自分が不甲斐無い。

僕のクラスにはいじめがある。

その事実に気づいているのは、僕だけじゃない。

みんなそうだ。

でも、黙ってみるしか助かる方法がない。

僕がいじめっ子に勝てる保証?

あるわけ無いじゃん。

僕が彼らに勝てるのは所詮テストの中だけかもしれない。

痛がってる誰かを見て、助けたいというより自分じゃなくて良かったって安堵すると思う。

だけど、彼のような気弱ないじめられっ子を助けるには、僕が優等生とはどういうものか教える必要がある気がするんだ。


誰にも言っていなかったけど、僕の名前は豊川理路...受験生なんだ。

いじめに時間を費やすなら、自分の人生を変えるような大きな決断をする必要があると思うな。

例えば、いじめをしていた事実を認めるとかね。


これからの出来事は僕という優等生がいじめを起こした彼らに力で全てを失わせる話である。

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