絡まり合う人々の思惑と関係にどっぷり沈む

序章・破章ときての急章である。
果たしてどのような急展開を迎えるのかと、捲る手が止まらなくなるのは必至である。

覚悟というものがある。
人が覚悟を決めるのはどんな時か。何かを守ると決めた時か、己が信念を定めた時か、あるいは誰かの覚悟に触れた時か。
揺るぎない彼らの歩みには、ただそれを尊重して見守るしかないだろう。
緊迫した雰囲気から安定した雰囲気と緩急をつけながら物語は進む。

自分で読んでいるはずなのに、気付けば彼らに運ばれていっている。そんな気分になりました。
まだまだ途上の彼らに、これからも運んでいってもらいたく思います。

まだ未読の方、必見の作品です。
ぜひ序章からどうぞ。
序章や破章を読んだ方、これを読まないなんてもったいない。ぜひご一読ください。